食品などの価格高騰が続く中、値上げの波は水道料金にも及んでいます。2025年4月から水道料金が値上げされる岐阜市では、名物の「冷やしたぬきそば」の店から悲鳴が上がっています。
■”値上げの波”水道料金にも…「水が命」のそば店は
3月は「値上げの春」に…身近な食料品の値上げが相次いでいます。3月に値上げされる飲料品、食品は5カ月ぶりに2000品目を超える見込みです。

80代女性:
お米、野菜、乳製品、いろんなものが全部上がっている。
20代女性:
野菜。ちょっとスーパーで買うと5000円とかになって、わぁ~っていつも思います。「結婚して子供を」という年代ではありますけど、厳しい。先のことを考えられないですね、全然。
他にも電気代やガス代もアップします。


冷やしたぬき天国の萩原雅規代表:
水は一番使う部分なので、10%上がるとなると厳しいなと感じる部分はあります。かといって水道を弱く使うということはできないので、そばをしっかりしめたり、おいしいそばを出すためには、今までと変わらない量を使い続けることが必須になってくる。
止まらない値上げラッシュに、危機感を覚えていました。
■小麦粉や米も高騰…更なる値上げは「考えていない」
価格の高騰は水道光熱費だけではありません。
冷やしたぬき天国の萩原雅規代表:
小麦粉もずっと上がりっぱなしなんですけど、油とか、お米はもう倍なので、去年の年末に値上げさせていただいて。
この店の看板メニューは、冷やしたぬきそばとさば寿司のセットです。

天かすなどに使う小麦粉や、さば寿司用の米など原材料費の高騰を受け、2024年の年末に全商品100円の値上げをしたばかりでした。
冷やしたぬき天国の萩原雅規代表:
値上げもお客さまとの信頼関係の中で擦り合わせて、それがまた、いたちごっこじゃないですけど。
食品ロスを減らすなどの工夫を凝らし、現時点で更なる値上げは考えていないといいます。

冷やしたぬき天国の萩原雅規代表:
満足度を落とさずに頑張っていけば、その分お客さまにたくさんご来店していただくことで、売り上げを上げる努力がすごく大事になってくるなと考えています。
名古屋市でも10月に水道料金が10.6%値上げされる見通しで、値上げの波はじわじわと押し寄せてきます。
(東海テレビ)