本格的な春の足音が聞こえてくる中、暖かくなると気になるのが”花粉”だ。
山陰地方では今シーズンの飛散量が例年よりも多いと予想されていて専門の医師などは早めの対策を呼びかけている。
今シーズンの花粉飛散量 島根・鳥取ともに平年より多い予想

環境省によると、今シーズンの花粉の飛散量に比例するスギの雄花の花芽の量は、鳥取が平年の約1.5倍、島根が約1.45倍で、花粉の飛散量が多いと予想されている。
山陰地方では、2月初旬に少量の飛散が確認されたものの、その後の寒波で飛散は止まっていた。しかし寒波のピークが去るとともに、松江市の耳鼻咽喉科では徐々に花粉症の患者が増加。花粉症の症状を訴える人が相次いでいる。
花粉の大量飛散のピークは3月上旬と見られ、早めの対策が重要だ。

医師は、「飛散開始前と開始直後にあらかじめ薬を飲んでおくのが、本格飛散したときの症状を軽減する」とした上で、「家の中に花粉を入れないこと」が症状の悪化を防ぐという。
「家の中に花粉を入れない」“空気のプロ”が教える対処法
ただいくら気を付けても家の中に入ってくる花粉…。そもそもどのように侵入してくるのか、「空気のプロ」に伺った。

「換気で窓を開けている時だと全体の6割くらい、洗濯物を取り込むときはだいたい全体の4割くらいです」と話すのは、大手空調機器メーカーのダイキンの広報担当・重政周之さん。
いわば「空気のプロ」ともいえる重政さん監修のもと、自宅でできる花粉対策をクイズ形式で紹介する。

【第1問】
天気の良い晴れた日は洗濯物を外で干したいものの花粉も気になる。では花粉の飛散量が少ない時間帯は?
1.午前6時~午前10時
2.午前11時~午後2時
3.午後5時~午後7時

正解は、1の「午前6時~午前10時」だ。
ダイキン広報・重政周之さん:
1日のうちで花粉の飛散量は変わってくるが、特に午前6時ごろから午前10時ごろというのが、比較的花粉飛散量が少ないと言われている。
午前11時から午後2時ごろは気温が上がり、花粉が飛びやすくなり、夕方午後5時~午後7時ごろは気温が下がり、上空の花粉が地上に降りてくるためだ。
洗濯物を取り込む時ときには、しっかり花粉をはたき落とす。外干しが難しい場合は、浴室乾燥やコインランドリーなどを使うなど、工夫するのもおすすめだと話す。

【第2問】
花粉対策で効果的とされる空気清浄機の24時間運転。その場合の電気代は次のうちどれか?
1.約10円
2.約50円
3.約100円

正解は…1の約10円だ。
重政さんは、家にいる時だけでなく、外出中も運転しておくのが理想だという。

空気清浄機の気流を可視化したが画像を見ると、空気清浄機の気流が部屋の上を通り循環しているのがわかる。そこで第3問。

【第3問】
空気清浄機のおすすめの置き場所は?
1.家具の間の狭い場所やテーブル下
2.部屋の中央やテーブルの上
3.玄関や部屋の出入口、エアコン正面

正解は…3の「玄関や部屋の出入り口、エアコンの正面」だ。
ダイキン広報・重政周之さん:
出入口のところに空気清浄機を置いていただくと比較的、効率的に花粉が捕集できると思う。
またエアコンの向かい側に置くことで、気流との相乗効果により空気清浄効率が高まるという。

早めの対策と少しの工夫で、本格的な花粉シーズンを乗り切りたいものだ。
(TSKさんいん中央テレビ)