岐阜県飛騨地方の人々に親しまれてきた「飛騨牛乳」を生産する飛騨酪農農業協同組合が、2025年3月末に解散することが分かりました。「飛騨牛乳」は、事業承継する企業などが出てこなければ生産が終了します。
東海3県には岐阜の「飛騨牛乳」や「関牛乳」、三重の「大内山牛乳」などの"ご当地牛乳"がありますが、今、業界は曲がり角を迎えています。

東海酪農業協同組合連合会のデータによりますと、東海3県と長野県では牛乳の生産量だけでなく、酪農家の数も年々減少しています。
2014年には、名古屋牛乳が牛乳の生産から撤退しました。(他のメーカーが「名古屋牛乳」の名前を引き継ぎ販売)
国を挙げて、牛乳の消費拡大を呼びかけるキャンペーンを行っていますが、牛乳業界も対策を行っています。

岐阜県の「関牛乳」は、牛乳を飲むと牛乳瓶に書かれた「四コマ漫画」が出てきて、最後まで飲むとマンガの"オチ”が分かります。

三重県伊勢市の「山村乳業」では、牛乳パックを再利用して「山村牛乳」と大きく書かれたスリッパやカバン、ポーチなどの商品を作っています。

さらに、牛乳パックの広告欄をトレーディングカードゲームのカードにして、若い人の消費を増やそうという取り組みをしています。
(東海テレビ)