兵庫県の斎藤知事を告発した文書をめぐっては、NHK党の立花党首がSNSなどで、元県議が「黒幕」などと発信していた。
日本維新の会は、維新の県議が情報元となった文書を立花党首に渡した場に同席したとの調査内容を発表し、「軽率な行為だった」とした。
■【動画で見る】立花孝志氏に文書提供疑惑の維新・県議「軽率な行為だった」維新が調査内容発表
■立花党首は情報を維新の会の岸口実県議から文書で受け取ったと明かす
日本維新の会・岩谷良平幹事長:政治倫理上問題がある軽率な行為だったということについてはお伝えしたい。

兵庫県の斎藤知事を告発した文書を巡っては、NHK党の立花孝志党首が元県民局長の私的な情報や竹内英明元県議(50)が「黒幕(主犯格)」「知事失職が彼らの最終的な狙い」などとする情報をSNSなどで発信した。

竹内元県議は、百条委員会の委員を務めていたが、SNS上での激しい中傷などを理由に議員を辞職し、1月に死亡した。
立花党首はこの情報について、百条委員会の副委員長で、維新の会の岸口実県議から文書で受け取ったと明かし、日本維新の会が党内で調査を行っていた。
■「同席したことをもって、渡したということです」と説明

そして19日、岩谷幹事長は調査内容の一部を発表。 去年11月、岸口県議が民間人と共に立花党首と会い、どちらかが文書を手渡したとした。
日本維新の会・岩谷良平幹事長:どちらが物理的に立花さんに手渡ししたのかは少し記憶もおぼろげということでした。渡す場に立ち会ったことについては軽率だった。
これを受けて、岸口議員は先ほど、取材に応じた。
維新の会・岸口実県議:(Q渡したことについては)同席したことをもって、渡したということです。また混乱を招いてしまった。軽率だった部分は申し開きようがない。総合的にみて(百条委員会の委員を)退くべきだろう。

日本維新の会は今週中にも調査報告書を文書でまとめる方針で、兵庫維新の会は、処分を検討するということだ。
■「党本部がきちんと明快に処分していくべき」

岸口県議は「自分が手渡したと言われても、反論しようがない」という話をしている。
ジャーナリスト 鈴木哲夫さん:『(文書を)渡したか、渡していないか、おぼろげ』でも、『同席していたことをもって、渡したという意味』ってこれ分かります?曖昧ですよね。渡したか、渡していないかはもう2つに1つで絶対分かるはず。まだ曖昧にやりすごしている感じがあるんですね。
ジャーナリスト 鈴木哲夫さん: 今後、処分や色々なことをどうするかについては、兵庫維新の会が決める方向らしいですが、ここまで問題が大きくなって、全国的にも注目されているような話ですよ。だから、兵庫維新の会ではなく、党本部がきちんと明快に処分していくべきです。それをやらないと、前に進めない感じがするので、求めたいと思いますね。
(関西テレビ「newsランナー」2025年2月19日放送)