長野・白馬乗鞍岳で1月26日、コース外を滑っていた男性がスキー板を岩にぶつけ負傷し、ヘリで救助された。さらに、1月6日には、林の急斜面で迷ったイスラエル人3人も救助された。バックカントリーでの遭難は、2025年に入り13件19人に上り、2024年の同じ時期に比べ増加しているという。
雪原のど真ん中で遭難「岩に板が…」ヘリで救助
長野・北アルプス白馬乗鞍岳で1月26日、カメラが捉えたのは、ヘリからロープにぶら下がって降下する長野県警の隊員だ。一面真っ白な雪山に遭難者が取り残され、その救助に駆けつけた。

SOSは、東京都の30代男性からだった。そのすぐ隣にはスキー板があった。救助を求めた理由を隊員が聞くと、遭難者は「岩に…」と話す。隊員が「岩に乗っかったの?それとも激突したの?」と聞くと、遭難者は「板が当たってねじれてしまった」と答えた。

スキー場のコース外を滑る、いわゆる“バックカントリースキー”をしていた所、岩に板がぶつかり、左ひざをひねったという。男性が動けなくなったのは、雪原のど真ん中だ。
天候が良かったため、ヘリで救助できたが、もし悪天候ならどうなっていたか分からない。男性は軽傷だった。
増加する“バックカントリースキー”遭難
バックカントリーでの遭難者の救助は、急斜面の林の中でも行われる。

長野・小谷村親沢付近で1月6日、救助されたのはイスラエル国籍の男性3人で、遭難の原因は道に迷ったことだった。長野県警によると、バックカントリーでの遭難は2025年に入り2月13日まで、13件19人に上り、うち1人が死亡、2024年の同じ時期に比べ増加しているという。
(「イット!」2月18日放送より)
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