ちょこんと具材を添えたシンプルな醤油ラーメン。
開店直後から飛ぶように売れる人気メニューです。

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客:
昔ながらのラーメンって感じだよね。おいしい。

人気の秘密は「一杯100円」という超破格の料金設定です。

青木崇浩さん:
100円ラーメンは、ただ安く慈善事業でやっているわけじゃない。
いかに持続可能であるかということが大事。

東京・八王子で「100圓ラーメン」を営む青木崇浩さん。
“誰もが気軽に集まれて、人と人が繋がる場所を作りたい”と地元で40年近く愛されていた「100円ラーメン」を復活させました。

青木崇浩さん:
子供の頃、100円玉握りしめてラーメンを食べに行って、そこで友だちができたり、大人と話したり、それがすごく今となっては財産になっているんですよ。

青木さんが目指しているのは100円ラーメンで“百の縁”を作ること。
その上で最も大切にしているのが、「継続する」ということです。

青木崇浩さん:
一日だけ100円のラーメンを提供する。
そうじゃなくて、毎日そこで100円でラーメンが食べられるという価値を作りたい。

そこで青木さんは、店内に広告を募集したり、オリジナルグッズを販売。
その売り上げを材料費などに充てています。

100円に揺るぎないこだわりを持つ青木さんの原動力は、20代で脳の病気を患った経験。
リハビリ中の辛い時期に、人との出会いで心が救われたことから、人と人を繋ぐ場所作りに奮闘しています。

青木崇浩さん:
近所付き合いもなくなって、人間関係が少し希薄になったんじゃないかなと僕は感じていて、
もう一度取り戻そうと。とにかく続けるしかないんですよ。人間関係を生みたいんです。

温かいラーメンで暖かい縁が生まれますように。
100円で八王子の縁を繋ぐ青木さんの活動はあすも続きます。