名古屋市中区の「パティスリーアン」は、飲食店が立ち並ぶ繁華街、錦3丁目にあるスイーツ店で、クラブやスナックから深夜にホールケーキの注文が続々と入る「真夜中のケーキ屋さん」です。
■ケーキの種類は約20種類…午後4時に開店する錦三の「パティスリーアン」
名古屋市中区の「パティスリーアン」は、スナックやクラブがひしめく繁華街「錦3丁目=キンサン」にあるスイーツ店で、スカイブルーの看板が目印です。

メニューのほとんどが手作りというこだわりの店で、ケーキのラインナップは約20種類あります。
生地から作っているという旬のイチゴを贅沢に使ったタルトや…。

自家製プリン、生クリームが乗ったバスクチーズケーキ、ガトーショコラなどがあります。

特に充実しているのが全部で14種類あるというホールケーキです。

「夜の繁華街」ということもあり、開店はスイーツの店では遅めの午後4時です。

開店から1時間後に現れたのは3人組の女性で、大きめのホールケーキを購入しました。
女性客:
(きょうは)ホテルでパーティー。仕事があるのでこの時間にやっているのはうれしい。
続いて、訪れたのは若いカップルです。
カップルの女性:
広島から来ていて、ここからホテルに戻って甘いものを食べたいなと思って。
午後6時半、今度は中年の男性が訪れました。
男性客:
いつもここら辺でご飯を食べた後にここに来て。美味しいですね、みんな喜びますよ、ここのケーキはね。
この店は錦三で食事をして帰宅する人や、ホテルに持ち帰って食べる人たちをターゲットにしているため、開店が午後4時と遅くなっています。
■午後9時を過ぎると次々と電話で注文が
この日は午後8時を過ぎてホールケーキが約30個ありましたが…。
店員:
今から一番売れる時間。
午後9時過ぎ、電話で注文が入ると、さらに、その10分後にもかかってきました。電話は2件ともホールケーキの注文で、店員の女性がプレートに“HappyBirthday”と書き込んでいました。

その後もおよそ10分おきに鳴り続ける電話。
店員:
もう電話番です。(電話が)めっちゃ鳴るんですよ、みんなHappyBirthdayです。
立て続けに誕生日ケーキの注文が3件も入り、店員の女性は両手にケーキを抱えて、夜の街へ配達に出て行きました。

店員が誕生日ケーキを届けているのは“夜のお店”で、深夜になると、店や店の客からホールケーキの注文が続々と入るといい、「パティスリーアン」は別名「真夜中のケーキ屋さん」とも呼ばれています。
■1時間に10個の注文が入ることも…店「この街ならではのやり方」
「パティスリーアン」では錦3丁目内であれば配達料が無料ということもあり、忙しい日は1時間に10個の注文が入ることもあるということです。
パティスリーアンの担当者:
ホールケーキが多いのは、錦の店が24〜25時までが多いので、急なバースデーとか、そういった時に配達できるようにこの街ならではのやり方でやらせていただいていますね。

1つ約700円のカットケーキを店頭で売るよりも、1つ4000円前後のホールケーキを配達する割合の方が多く、売上の大半を占めているということです。
2025年1月9日放送
(東海テレビ)