突然自宅に逮捕状が届いたら──。
いま、警察官を装い「逮捕状が出ている」と脅す詐欺事件が増えていて、被害にあった男性がその巧妙な手口を語った。
自宅に“偽の逮捕状”― 被害者男性が語る“巧妙な手口”
「(事件の)ショックがいまだに残っていて(電話に対しての)恐怖症が出てきた」(被害男性)

札幌市中央区の70代の男性は、現金をだまし取られる詐欺に遭った。
その手口とは──。
「あなたが作ったカナダの口座が事件に利用されている。謝礼をもらっているはずだ」(警察官を名乗る人物)

まったく身に覚えのない国際電話。
相手は警察官を名乗る人物だった。
「自宅に逮捕状が届いているから確認してほしい」(警察官を名乗る人物)

この電話のとおり、男性の自宅に偽の逮捕状が届いた。
捜査に必要との口実を信じ込ませる
「逮捕状が届いたことで追い詰められた。(いかに)自分の無実を晴らすかという気持ちでいっぱいだった」(被害男性)

うその話を信じた男性は、捜査に必要との口実で約370万円を求められ、指定された口座に振り込み、だまし取られた。
「(そんなのには)引っかからないだろうという非常に安易な考えだった」(被害男性)
警察官を装ったこうした手口。

警察が金銭を要求することはないので、不審な電話が来たら相談するよう呼び掛けている。