秋篠宮さまは、2024年12月20日、東京・江東区の日本科学未来館で行われた「日本学生科学賞」中央表彰式に出席されました。

全国の中高生の優秀な研究を表彰するこの科学コンクール。2024年度は、約7万4千点の応募があり、20点が入賞しました。
アサガオを8年研究して発見したこと
式典後、秋篠宮さまは入賞した生徒たちから研究内容について聞かれました。
内閣総理大臣賞(中学の部)を受賞した横川眞子さん(福島大学附属中2年)は、アサガオのつるの研究を小学1年生の時から8年間続けています。

「小学1年の時から巻きつきに興味があったんですか?」と秋篠宮さまが質問されると、横川さんは「巻きつきには興味がありました。どんな感じに巻きついていくんだろうと」とハキハキと答えていました。

アサガオのつるの巻きつきには、植物ホルモン『ジベレリン』の働きが大きく関わっているのではという研究結果をまとめた横川さん。秋篠宮さまから、つる植物の巻きつきについて「基本的にジベレリンが関係すると考えていいんでしょうか」と質問されると「巻きつき回旋運動は種によって異なり、アサガオの場合はジベレリンになりますが、他の植物は他の植物ホルモン『オーキシン』が関わっていたり、また全然違うものが関わっていたり…」と解説していました。

「非常に興味深いですね」とうなずいた秋篠宮さまは「これからも続けてください。おめでとうございました」と横川さんに声を掛けられました。
国産のオオサンショウウオを守るために
高校の部で内閣総理大臣賞を受賞したのは、岐阜県立大垣北高校自然科学部オオサンショウウオ班の皆さん。中国産と国産が交配した交雑個体を県内で初めて発見し、交雑種の雄を取り除くことが国産の保護につながることを解明しました。

高校生が手にしたオオサンショウウオのぬいぐるみに興味を示された秋篠宮さま。「(これが)日本のオオサンショウウオで、これが中国産で…これが交雑ですか」とひとつずつ指さしながら確認されていました。

秋篠宮さまが「チュウゴクオオサンショウウオは見つかってない?」と質問されると、高校生は「菅田川(下呂市)では見つかってないです」と答えました。
現地調査やDNA解析を行った研究に耳を傾けられた秋篠宮さま。受賞した生徒たちにお祝いの言葉をかけ、今後の研究に期待を寄せられていました。
(「皇室ご一家」2月9日放送)