茨城・土浦市で25日、空き巣に入った2人組の泥棒が室内を物色する様子が防犯カメラにとらえられた。
泥棒は盗んだダウンジャケットを着用し、じっくりと室内を物色していた。
しかし、実は現場の家は購入したばかりで貴金属などは置いておらず、ブランド品の服や小物だけを何点か盗まれたという。

暗がりの部屋を物色する泥棒

茨城・土浦市で25日午前6時前に撮影されたのは、とある家に侵入した2人組の泥棒の姿だ。

リビングの暗闇から現れた2つの光。
暗闇から現れた2人組は、スマホのライトを照らしながら、“抜き足差し足”で室内を進んでいく。

家の中に誰もいないことを確認し、「絶対いない…ふふふ」と笑いながら話す男が奥から持ってきた物は、家主がまだ1回も着ることのなかった未使用のダウンジャケットだ。

家主の息子は、映像を見て「『これいいな』みたいな感じでカメラの真ん前で着てます。『あっ気に入ったんだ！』と思って」と犯人の様子について話した。

その後、泥棒は盗んだジャンパーを着たまま、再び物色を始めた。
2人の泥棒はそれぞれ、引き出しを開けて中身をひっくり返すなど、家の隅々まで金目のものを探し回っていた。

しかし、一通り探し回った泥棒らは「上、何もない…」、「何もないぞ」とこぼした。

それもそのはず、実はこの家は購入したばかりでまだ誰も住んでおらず、家電などの高価な物は置いていなかったのだ。

困ったように「何もない」を連発し、“空き巣犯”は、5分ほど物色したあとに逃げていったという。

盗まれたのはブランド品の衣服

家主の息子は盗んでいったものについて、「ヴィトンのベルトやノース・フェイスのジャンパーとか。結構ブランド物、何着かやられたみたいで。貴金属とかはもう一切そっちに置いてなかったんで、オヤジもそれはよかったって言ってたんで」と語っている。

また当時、家主がカメラに映った不審な2人組に気がつき家に向かうと、窓ガラスが割られ、部屋はぐちゃぐちゃに荒らされていたという。

犯行について、家主の息子は「自首してもらって、そこで更生して、ちゃんと働いて自分で働いて稼いだお金で買ってくれればとは思う」と語った。

警察は窃盗事件として、逃げた2人組の行方を追っている。
（「イット！」 1月29日放送より）