長野市のJR長野駅前で3人が殺傷された事件から1週間が経過した。殺人未遂の疑いで逮捕された無職の矢口雄資容疑者(46)は依然として黙秘を続けており、動機の解明が待たれている。一方、容疑者は生活保護を受給していて、住んでいたアパートの電気や水道が止められていたことが新たにわかった。生活に困窮していたとみられる。
「わかりません」と黙秘
1月22日夜に発生した事件では、いずれも長野市に住む会社員で49歳の男性が死亡、37歳の男性が重傷、46歳の女性が軽傷を負った。

矢口容疑者はこのうち、女性に対する殺人未遂の疑いで逮捕されたが、警察の調べに対し「わかりません」と話し、今も黙秘を続けている。
生活保護受給 困窮か
捜査関係者によると、矢口容疑者が1人で暮らしていたアパートの部屋は、電気と水道が止められていたという。

容疑者は生活保護を受給していたこともわかり、生活に困窮していたとみられる。
容疑者の実家の近所の住民は「仕事はあまりうまくいかないで、ちょっと勤めたりしたけど、定職というよりはアルバイトだと(矢口容疑者の父は言っていた)」と話す。
防犯カメラで行動特定
事件当日、矢口容疑者は自宅と約3km離れた現場を徒歩で往復したことが防犯カメラの「リレー捜査」で明らかになっている。

警察は引き続き、動機や犯行に至った経緯など、事件の全容解明を進めている。
(長野放送)
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