補助金が縮小されたことで、1月16日から全国で5円ほど価格が上がったガソリン。その価格には地域差があるため、少しでも安いガソリンを求め、県をまたいで給油に訪れる人が増えているという。新潟県と長野県の県境に位置する妙高市のガソリンスタンドを取材した。

平均価格“全国2位”の長野 『越境給油』が増加

1月16日に政府の補助金が縮小されたことで、全国でガソリン価格が1リットル当たり5円ほど値上がりし、1月20日時点で長野県の平均価格は全国で2番目に高い193.5円となった。

長野県のガソリンスタンド
長野県のガソリンスタンド
この記事の画像(8枚)

その一方で、長野県の店舗からわずか10分、車を走らせ、妙高市に入れば1Lあたり6円も安くなるため、長野県から県をまたいで給油しに来る人が増えているという。

ガソリンスタンドの長尾千代美さんも「長野県ナンバーのお客様は多少増えている」と実感していた。

妙高市で給油する長野県民「長野は高すぎる…」

輸送コストなどがかかり、全国の中でも価格が高くなっている長野県。この日も妙高市のスタンドを訪れる長野県民の姿があった。

妙高市のガソリンスタンドで給油する長野県民
妙高市のガソリンスタンドで給油する長野県民

訪れた長野県民からは「嫌だ、長野県は高すぎる。長野よりガソリンが安い」「ちょっと離れたところでも、新潟のほうが少し安いから入れに来ている」「ガソリンがちょっと安いから、ここまで来て節約している」などの声が聞かれた。

長尾さんは「実際は、かなりギリギリなところではある」と本音をこぼすものの、店側も期待に応えようと、価格の上昇を抑える努力を重ねているという。

石油情報センターによると、今後しばらくは、さらなる大幅な値上げはなく、価格は横ばいで推移するとみられるという。

(NST新潟総合テレビ)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(8枚)
NST新潟総合テレビ
NST新潟総合テレビ

新潟の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。