1月28日から中国では春節の大型連休に入り、のべ90億人が移動するとみられている。
北海道にもすでに大勢の観光客が訪れているが、通行の妨げやごみ捨てなどオーバーツーリズムの問題も懸念されている。
冬の風物詩「ペンギンの散歩」で混雑の旭山動物園 開園時間を繰り上げて対応

旭川市の旭山動物園。
中国や台湾からの観光客が大勢訪れ、開園時間を繰り上げて対応している。

お目当ては冬の風物詩「ペンギンの散歩」。

約500メートルのコースを歩くかわいらしい姿に、歓声が上がっている。

「とてもかわいく落ち着いていて、ゆっくり歩いていました」(インドネシアからの観光客)
「春節でたくさんの人が来ている」(中国からの観光客)
車道の真ん中での“写真撮影”に警備員配置も
中華圏の旧正月、春節の大型連休が1月28日から始まった。
中国政府によると、前後を含めた40日間でのべ90億人が移動するとみられている。
「警備員が中国語や韓国語などで書かれた看板を手に、外国人観光客にマナーを守るよう呼びかけています」(小出昌範 ディレクター)

小樽市の船見坂では、2024年に亡くなった中山美穂さんが主演した映画のロケ地となったことなどから、人気スポットとなっている。
小樽市は1月28日から3月末まで警備員3人を配置する。

車道で写真を撮影し通行の妨げとなったり、ごみを捨てたりする観光客が多く、住民からは苦情が出ていた。

警備員は「私有地に入らないで」、「車道に出て写真を撮らないで」などと書かれた看板を持って注意喚起を行う。

「少しでも注意した方がいい。マナーを守らない人が多すぎる。マナーを守って楽しく旅をしてほしい」(小樽市民)
線路内侵入の中国人観光客が列車にはねられ死亡
小樽市では1月23日、JR朝里駅近くで写真を撮影しようと線路内に入った中国人観光客が列車にはねられ死亡する事故が起きた。

朝里駅は中国の映画に登場したことから人気スポットとなっていたが、中国語などで警告する看板も設置されていた。

「観光客が踏切の間で撮影する。列車が何回も止まっている。起こるべくして起きた事故」(付近の住民)
この事故で快速エアポートなど合わせて19本が運休した。