JR長野駅前で発生した殺傷事件で、重軽傷を負った2人が背後から無言で襲われたと見られることが新たにわかった。1月22日午後8時過ぎに起きたこの事件では、長野市の会社員の男性(49)が死亡し、男女2人が重軽傷を負った。警察の調べによると、重軽傷の2人はバスを待っていた際に背後から無言で刺されたとみられる。また、警察は被害者は抵抗する間もなく犯人から次々と襲われた可能性もあるとみている。2人とも犯人との面識はないという。犯人はいまだ逃走中で、警察は引き続き行方を追っている。

「優しく、怒るときはしっかり怒る」

現場の献花台には1月25日朝から多くの人が訪れ、花を手向けた。

亡くなった男性にサッカークラブで指導を受けた中学生は「優しいところもあって、怒るときにはしっかり怒ってくれるコーチでした。すごく悲しかった」と語った。

長野駅に設置された献花台
長野駅に設置された献花台
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また、一緒に指導していた男性は「不安な日がずっと続いて、皆さんが心を痛めているので、何より早く捕まえてほしい」と述べ、早期の犯人逮捕を願った。

新たな画像公開、情報240件

長野県警は24日、逃走中の犯人と見られる男の新たな画像を公開した。

フリーダイヤルへの情報提供は23日から25日正午までに約240件に上り、「駅で逃げていく犯人を見た」「知り合いで似ている人がいる」などの情報が寄せられている。

提供:長野県警察本部
提供:長野県警察本部

警察は引き続き情報提供を呼びかけている。

地域住民の不安続く

犯人の逃走が続く中、地域住民の不安は拭えない。

事件発生から初めての週末を迎え、普段は親子連れでにぎわう付近の公園も閑散としていた。

閑散とした公園 セントラルスクゥエア(長野市 1月25日)
閑散とした公園 セントラルスクゥエア(長野市 1月25日)

県警は約220人態勢で聞き込みや防犯カメラの追跡、検問を行うなど捜査にあたっており、警視庁などから約100人の応援を受けてパトロールを強化している。

犯人の特徴と情報提供先

警察が公開している犯人の特徴は以下の通り。
- 身長170センチ前後
- 中肉または細身
- 頭に白色系の布をかぶり、ジャンパー、ズボン、白色系の手袋を身につけ、メガネを着用

提供:長野県警察本部
提供:長野県警察本部

情報は24時間受付のフリーダイヤル(0120-007-285)で受け付けている。

(長野放送)

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