猫背になると体のどんな不調を引き起こすのだろうか?
「猫背の姿勢=楽な姿勢のため、体幹の筋肉を使っていません。すると、それを補うように緊張する筋肉も出てきます。そんな緊張が長く続くと、血流が悪くなり、コリや張りにつながります。さらに頭痛なども出てきますし、腰であれば、腰痛につながるのです」

また、疲れやだるさ、不眠といった「なんとなく体調が悪い」といった症状は、実際は猫背による自律神経の乱れが関係している場合もあるという。
自分はどのタイプ?簡単チェック法
高平先生によれば、猫背は「首猫背」「腰猫背」「背中猫背」の3タイプに大別できるという。

〈首猫背〉
横からみると本来は前側にカーブしている頸椎が後ろにカーブしていたり、S字になっていたりする状態。なお、そのカーブが失われ真っすぐになってしまった首「ストレートネック」も首猫背の一種となる。
〈腰猫背〉
骨盤が後ろに倒れ、腰が連動して丸くなっている姿勢。前屈みで本来あるべき腰のカーブが失われた状態を指す。
〈背中猫背〉
背中の真ん中が丸まって反り腰になっている状態。端から見ると“一見いい姿勢”でもあり、「隠れ猫背」とも呼ばれる。