宮崎県で開催される国スポ・障スポに向けて、新たな宮崎県のプールと陸上競技場が完成した。プールは床がせり上がる事で話題となっていて、陸上競技場は宮崎のシンボルをモチーフにしたデザイン。河野知事は「スポーツランド宮崎の将来につながる施設にしたい」と話した。
最高の環境で競技にのぞめる

JR宮崎駅の北側に完成したパーソルアクアパーク宮崎は、約132億円をかけて整備された。メインの50mプールは水深2m。天井は高く、大型モニターが設置され、観客席は両サイドで約1500席。プールサイドも広く、全国大会にも対応できる。
プールの床がせり上がり…

このプールの特徴は、50mプールを25mプール2つに分割できるところだ。どんな仕組みになっているのかと言うと…

プールの底から床の一部がせり上がる仕組みとなっていた。5分ほどで桟橋ができ、25mプールが2つできあがる。例えば左側は競技用に、右側はウォーミングアップ用など、いろんな使い方ができる。

さらに、床全体を上げ下げすることができるため、子どもから大人まで、参加者に合わせて水深を変えることができる。
完成したプールを視察し、せり上がる桟橋を見た河野知事は…

河野俊嗣知事:
びっくりした。深さを変えることができるように床が動くというのは聞いていたが、ここで実際にアスリートが躍動し、多くのファンの皆さんが声援を送るというイメージを浮かべると、本当ワクワクする思い。早く飛び込みたい。私も泳ぐのが好きだから。
明るく宮崎らしい陸上競技場

都城市山之口町には、新たな陸上競技場が完成した。床には、新燃岳の灰を練り込んだレンガが使われている。

屋根を支える柱は、宮崎県の木 “フェニックス” をモチーフにするなど、宮崎県らしさを盛り込んだ競技場となっている。

この新たな陸上競技場を含む運動公園のネーミングライツスポンサーは霧島酒造に決まった。4月からは「霧島酒造スポーツランド都城」となり、陸上競技場は「クロキリスタジアム」、補助競技場は「アカキリフィールド」という名称になる。

河野俊嗣知事:
大きな大会、合宿の受け入れ、それから県民も日常的に使える施設として、スポーツランド宮崎の将来につながる施設にしていきたい。
どちらも2025年4月から一般利用することができる。2年後の国スポ・障スポが待ち遠しい新施設の完成。選手は最高の環境で競技に臨める。
(テレビ宮崎)