インフルエンザが流行する中、医療スタッフが実践する感染予防の「3つの“め”」が注目されている。
あめをなめて乾燥を防ぎ、爪を短く切り手洗いを徹底、目の粘膜を清潔に保つため洗浄して、感染を減らすことが有効だという。

「10年くらいかかってない」医療スタッフの感染対策とは

まだまだインフルエンザや新型コロナが心配だが、医師や看護師たちはどう感染を防いでいるのだろうか。

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21日のテーマは、「感染予防の3つの“め”しってる?」だ。

約20人のスタッフが働いている千葉県内のクリニック「KENカルディオクリニック柏」では、16日もインフルエンザの症状を訴える患者が次々に訪れる中、スタッフの皆さんに話を聞いた。

看護師:
インフルエンザには、かかったことがありません。

看護師:
もう最近はかかってないですね。インフルエンザは、5年以上はかかってないです。

KENカルディオクリニック柏・中村賢院長:
インフルエンザは、10年くらいかかってないです。

日々患者に接していながら、多くのスタッフがインフルエンザにかからないという。
予防接種や基本的な手洗い・うがいは徹底しているということだが、ほかにも対策があるのだろうか。
クリニックを1日取材すると、感染対策の「3つの“め”」を発見した。

まず1つ目の“め”は、クリニックでひそかに常備されている「あめ」だ。

クリニックスタッフ:
ちょっと時間空いたなとか、会計落ち着いてきたなってときに頻繁に食べるようにしています。乾燥するので、潤いを。

あめには、どんな効果があるのだろうか。

KENカルディオクリニック柏・中村賢院長:
基本的には、口腔内が乾燥すると免疫系が弱くなっちゃうんです。のどの環境を少しでも潤すかたちにするのに、のどあめを使っています。

あめをなめることで唾液の分泌を促し、乾燥から口の中が守られる効果があるという。

そして、2つ目の“め”は?

KENカルディオクリニック柏・中村賢院長:
爪が長いと感染症にかかりやすいのは間違いなくて、何でも触ったものを、口とか目とか触ることによって粘膜から感染しちゃうので。そういう意味では、手先を清潔に保つっていうことも非常に重要じゃないかなと思います。

2つ目は「つめ」。
クリニックスタッフの皆さんは、爪を短く切りそろえている。
手洗いの際に爪の間もしっかり洗うことが大事だが、やはり短い方が菌が残りにくいという。

そして、3つ目の“め”。
院長は診察が一段落すると手を洗うが、手洗いと一緒にうがいだけでなく、目も洗っている。

KENカルディオクリニック柏・中村賢院長:
僕の場合は、目の粘膜とかうつったら嫌なんで、目もとりあえず洗っています。

鼻や口と同じく目も粘膜であるため、感染経路となる可能性があり、洗うことが効果的だという。

“院外待機”で院内感染防ぐことも重要

青井実キャスター:
ーー山口さん、どうですか?

スペシャルキャスター・山口真由さん:
目を洗うのは、女性にはちょっと難しい気もしますが、家に帰ったらすぐ洗うのがいいかもしれませんね。

青井キャスター:
あめとかは、すぐできますね。

遠藤玲子キャスター:
子どもは爪を短くしておくのが大事ですね。
ほかに、病院に行くことで感染するのではないかと不安に思う人も多いと思います。

中村医師によると、インフルエンザなど流行しているときは、病院に置いてある雑誌などは極力触れないこと。
小児科に行くとおもちゃが置いてあることもあるが、おもちゃはなるべく持参することがおすすめだそうです。

車や外で待機してもいい場合もあるため、車の中で待機するなど病院内での感染を防ぐことも重要だ。
(「イット!」1月21日放送より)

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