1月18日、群馬県伊勢崎市の70代の夫婦が暮らす一軒家で強盗事件が発生。

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「めざまし8」の取材に緊縛強盗の被害にあった76歳の男性が応じてくれました。

強盗事件の被害者(76):
全然わかんないですよ。
襲われちゃったから、寝込みを襲われたからわかんない。

外国人か?片言の日本語で金を要求

強盗事件の被害者(76):
ここから入ったんだよね。ここ(窓ガラス)を破ったわけ。

鍵の部分が割られた窓ガラス…。

18日午前3時20分ごろ、3人の男が窓ガラスを割り、鍵を開けて住宅に侵入しました。
当時、2階で寝ていたという夫婦。

強盗事件の被害者(76):
どかどかどかって来て騒いでたから。

階段を上がる男らの足音に目が覚め、気づいたときには暗い部屋の中に、目出し帽を被った男3人が立っていたといいます。

すると、すぐに、男らに粘着テープのようなもので口を塞がれると、手と足もコードのようなもので縛られ、ほとんど身動きができない状態に。
男らは、暗い室内を携帯電話のライトで照らしながら、物色し始めたといいます。
そして、刃物のようなものを男性に突きつけ…。

強盗事件の被害者(76):
「おカネおカネ」だけですよ。
――カタコトのような感じ?
まぁ日本人じゃないでしょうね。力強いね。

片言の日本語で「おカネ、おカネ」と要求。
警察によると、男3人は外国人の可能性もあるといいます。
男らは現金や携帯電話を奪い、現場から逃走。
その後、10分ほどしてから、被害者の夫婦は、お互いのコードを外し、家の固定電話から警察に通報しました。
夫婦にけがはありませんでしたが…。

強盗事件の被害者(76):
また来るかもわかんないから。それが一番心配だよね。

今回の緊縛強盗事件、警察は「闇バイト」の可能性もあるとみて捜査をしています。

外国人が実行役となる闇バイトの可能性はあるのでしょうか?
犯罪ジャーナリストの多田文明氏に話を聞きました。

犯罪ジャーナリスト 多田文明氏:
可能性としてはあるかなと思います。
外国人を使うっていうケースは以前からあるんですけれども、今、非常に闇バイト募集が警戒されているので、そうした意味で、どんな人でも使おうという傾向はあります。
(外国人が)犯罪行為になるような闇バイトがあるとか分からないので、だまして使いやすい。

相次ぐ外国人の“闇バイト”

実際、ここ最近、闇バイトに外国人が関わったとみられる事件が相次いでいます。

2024年12月には、アルゼンチン国籍の男とペルー国籍の男2人が、還付金詐欺に関わった疑いなどで逮捕されました。
3人はSNSで闇バイトに応募し、現金を引き出す「出し子」を担っていました。
さらに、ベトナム国籍の男が気象庁の旧庁舎に侵入し、銅線ケーブルを盗もうとした疑いなどで逮捕されています。

逮捕されたベトナム国籍の男は「SNSのベトナム人コミュニティーでこの案件を見つけた。1回の報酬で10万円もらえるという約束だった」と供述しています。

警視庁は、ベトナム人コミュニティーが闇バイトの募集をしていた可能性もあるとしていますが、こうした募集などについて、群馬県ベトナム人協会の会長は…。

群馬県ベトナム人協会 ブイ・バン・フイ会長:
一般の人たちが交流しているコミュニティーもあれば、専用で不法残留者の人たちが集まっているところがあって。

不法残留者が多く参加しているというベトナム人コミュニティーのSNS。
そこに闇バイトにつながるような投稿が流れてくることもあるといいます。

〈実際の投稿〉
野菜と果物の梱包
長野県
男性2人必要
住み込みあり

群馬県ベトナム人協会 ブイ・バン・フイ会長:
野菜の農業の仕事をやりますっていうような感じで言うんですけども、その中で、知らないうちに大麻の栽培とか。
実際の内容は本当かどうかわからないんですよ。闇バイトだったり、違う仕事をさせられるとか、そういった内容もあるんですよね。

応募してから「闇バイト」だとわかるケースもあり、一部の人が犯罪に手を染めてしまうこともあるといいます。

群馬県ベトナム人協会 プイ・バン・フイ会長:
日本に来て、給料手取り6万、10万円以下だと生活できないわけですよね。仕送りもしないといけないし、(借金の)返済もしないといけないし。
そういうプレッシャーがかけられている状況の中で、高い給料の方を求めて逃げていく人たちとか、その人たちは仕事ないから、闇バイトとかそういったものを見て応募してしまうっていう傾向ではあります。
(「めざまし8」1月20日放送より)