熊本県にあるJR八代駅で1月12日に『南九州D&Sサミットin八代』が開かれ、熊本・鹿児島・宮崎を走るJR九州の5つの観光列車が大集合した。鉄道ファンのみならず、子ども連れなども多く訪れにぎわった。
南九州D&Sサミットin八代に観光列車大集合
1月12日、午前9時30分に八代駅に入線してきたのは、普段は豊肥線を走っているJR九州の人気の観光列車『あそぼーい』。

イベントに合わせて八代駅にやってきた姿に、参加した小さな女の子は「あそぼーい、大好きよ」と声をかけた。

12日に開催されたJR九州のイベント『南九州D&Sサミットin八代~“鉄”分補給DE超回復~』。D&Sとはデザイン&ストーリーの略で、JR九州では忘れられない旅の思い出をつくってもらおうと、観光列車のことを『D&S列車』と呼んでいる。
“鉄”分たっぷりのイベントに多くの人
鉄道好きにはたまらないイベントとして、サブタイトルは『“鉄”分補給DE超回復』とつけられた。

会場には『あそぼーい』だけでなく、いつもは三角線で海沿いを走る『A列車で行こう』など熊本・鹿児島・宮崎の観光列車が集まった。

鹿児島の指宿枕崎線を走る、白と黒のカラーリングが特徴的な『指宿のたまて箱』は、元々肥薩線を走り久しぶりに八代駅に帰ってきた『かわせみやませみ』と、今回特別に連結して登場した。

また、宮崎の日南線を走る『海幸山幸』は、車体に宮崎特産の『飫肥杉』を使用していて個性的な列車だ。

会場では鉄道ファンや子ども連れなどが、普段は見ることができない貴重なシーンを写真に収めたり、車内を見学したりと楽しんでいた。
「最高」「興奮して眠れなかった」
阿蘇市から来た男の子は「すごいですね、最高です」と話し、熊本市から来た男の子は「普通じゃありえないから、すごく興奮して昨日の夜、全然眠れなかった。目がギンギンで」と、会場にあふれる“鉄”分に興奮している様子だった。

5つの観光列車全てに乗ったことがあるという鉄道ファンの男の子に『たまて箱』と『海幸山幸』の魅力を聞いてみると、「『たまて箱』はミストが出てくるところ。『海幸山幸』は木が使ってあって、木材のいい匂いがする」と話し、5つの観光列車の中で何が一番好きか来てみると答えに悩むほど、鉄道ファンにとって、甲乙つけがたい5つの観光列車が集結したようだ。

JR九州によると、熊本県内外から約2000人が訪れたということで、参加者はそれぞれの“鉄”分補給を楽しんでいた。
(テレビ熊本)