正月太り解消には、濃い味に慣れた舌を「やせ味覚」に戻すことが大切だという。
そのために、食前の出汁(だし)摂取が有効と専門家は提案している。
舌の細胞は10日で入れ替わり、薄味や旨味に慣らすことで満足感を高めて、過剰摂取を防ぐ効果が期待されるという。
「体重怖くて測ってない」正月太りする人々
おせちに餅に焼き肉に、年末年始は、たくさん食べて太ったという方が多いのではないだろうか。
そんな正月太り解消の近道となるかもしれない「やせ味覚」。
味の濃さに慣れてしまった味覚を、やせやすい味覚に変える方法があるという。

小山内鈴奈キャスター:
皆さんがどんなお正月を過ごしたのか、街で聞きました。
父親(40代):
初日はカニを食べて、2日目は、じいじとばあばの家にも行きましたので、まあそこで、また、カニと肉を食べてで、カニと肉ばっか食べてましたね。4日目からディズニーランド行ったんで。
記者:
ディズニーランドでも…。
父親(40代):
カニは食べてないです。
小山内キャスター:
家族5人で年末年始を満喫した様子ですが…。
父親(40代):
自分を鏡で見た感じ、たぶん3(kg)ぐらい増えてると思いますね。私だけじゃないと思います。
小山内キャスター:
実家に帰省していたという、20代の2人組に話を聞きました。
20代:
お正月1日は朝お雑煮食べて、そこからずっとグダグダおせちとか食べ続けて、2日はお昼から中華食べて、3日はおすし食べて、ラーメン食べました。
20代:
私も実家に帰ってたので、もう母親がすごく喜んでくれて、いろいろ出してくれたので、(料理を)いっぱい食べちゃった。
記者:
結構体重とかも増えた?
20代:
体重怖くて測ってないです。

小山内キャスター:
怖い気持ち分かります。私も地元の青森に帰って食べちゃいました。「QOOL」の調査によると、「正月太り」で増えた体重の平均は2.7kgだそうです。皆さん、どのように体重を戻しているのでしょうか。6日にジム「chocoZAP 西新宿店」を覗いてみると、早くも運動に励む方々の姿がありました。
30代:
もうお酒は、ほぼ毎日。
記者:
早速来た感じですか?
30代:
きのうも行って、仕事帰りに来て、年齢的にも脂肪が落ちづらくなってきてるので、ちょっと早めにやっておこうかなと。
20代:
結構味付けの濃いものとか、おばあちゃんち行って結構食べちゃったりとかしたんで。そのために、また取り戻すために結構走ってます。
「濃い味の食事」からの脱却に「出汁」が有効
青井実キャスター:
皆さん、もう走ってますね。なかなか切り替えは難しいですよね。

小山内キャスター:
体重を戻すために、運動ももちろん大事なんですが、ポイントは、正月ならではの「濃い味の食事」からの脱却です。
消化器内科医の工藤あき先生によると、 「おせち」、「すき焼き」、「餅」などは糖分多めで、味付けも濃いものが多いです。これらの「脂肪分・塩分・糖分多め」の食事で、舌が太りやすい濃い味でしか満足できない「ぜいたく味覚」になってしまっているんです。これを「旨味」で満足できる「やせ味覚」に変えれば、正月太り解消につながるということなんです。
スペシャルキャスター・山口真由さん:
きのうから普通の食事に満足できなくて、私、きょうピザ取って帰ろうかなと思っていました。これは「ぜいたく味覚」ってことかもしれませんね。

小山内キャスター:
工藤先生によると、舌の細胞というのは10日間で置き換わるそうです。そこでいいのが「出汁」です。出汁のうまみは脳に作用して満足感がアップし、小腹が空いた感覚がなくなるそうです。10日間、食前などに出汁を飲むことで、舌を「やせ味覚」の細胞に変えることができるということなんです。
最初に飲むことで、舌に出汁のあっさりした味を覚えさせていくことによって、舌を「やせ味覚」に変えていくということです。
青井キャスター:
簡単なんだけど、それができるかどうか。
出汁が難しい場合は、意識的に食事を薄味やヘルシーなものに変えていくのも効果的だという。
(「イット!」1月7日放送より)