今年も残すところあとわずか。ふるさと納税の期限が迫っていて、今、駆け込み需要が高まっている。
そもそも、ふるさと納税とは、首都圏と地方の税収格差を是正するために作られたもので、住んでいる地域とは別の自治体に寄付することができ、それによって住民税が減額されるという制度。
さらに、その寄付に対して特産物などのお礼の品がもらえるお得感から、利用者が拡大!
寄付総額は昨年度、初めて1兆円を超えた。
街で聞いてみると…
街の人:ホタテと北海道のお米と岩手県の牛タン。
街の人:豚肉、牛肉、蜂蜜、みかん。あとリンゴ魚のシャケもあったな。ホッケもありますわ。アイスクリーム!アイスクリームや!新潟県のむちゃむちゃ美味しい。
やはり肉やスイーツなど魅力的なグルメが人気を集めているが…
■牛一頭やステンレス製の松のオブジェなどさまざまな高額返礼品も

一方、オッカネ~返礼品で注目を浴びる自治体も!
京都府亀岡市は、なんと牛まるごと一頭を用意!
その寄付額、1500万円!
しかし、残念ながら今のところ応募はゼロとのこと。
さらに、全国最高額とみられる返礼品は三重県度会町が用意したもので、その寄付額、なんと10億円!
金属加工メーカーの職人による手作業で、4年かけて作られたステンレス製の松のオブジェだ! 10億円を寄付するにはおよそ300億円の年収が必要とのことだ。
■777万円の寄付でオッカネ~返礼品が

兵庫県三田市も、オッカネ~返礼品を用意しているようで…
秦令欧奈アナウンサー:木箱が目の前にありますね。開けさせていただきます。
なんと純金のトランプ!
秦令欧奈アナウンサー:角度によってまた全然見え方が変わりますね。パッと触った感じは普通のトランプがさらにツルツルになったみたい。薄さとかはもう完全にトランプそのものです。でも明らかに紙じゃないのは分かります。
ジョーカー1枚を含む53枚と、好きな言葉や、市長からの感謝状などから選べる特別カード1枚がついた計54枚で、必要な寄付額は、なんと777万円!
■実際に申し込みが
市長にお話を伺うと…
秦令欧奈アナウンサー:どうして純金トランプを出されているんですか?
田村克也市長:あの純粋トランプは三田に三菱マテリアルさんという日本の中で数少ない純金の加工をする工場があります。(これまでにも返礼品として)純金のしおりとか名刺とか表彰状とか絵画ですね。それに加えてトピック性が高い三田市の返礼品でしか手に入らないトランプを作りましょうと言っていただいて。
秦令欧奈アナウンサー:実際にトランプは応募はありましたか?
田村克也市長:それがですね、今回ようやく1件初めて入りました。
秦令欧奈アナウンサー:777万円の寄付額っていうと、年収にすると2億円近い収入がないと、ふるさと納税のメリットを得られないと思うんですけど、実際に今回応募者1人いらっしゃったってことなんですけど、応募者は出ると思いましたか?
田村克也市長:もう我々が考えられないぐらいの所得を得られている方はね、たくさん私ずっと銀行をやってましたんでたくさんいるということはもちろん認識はしていたので」「必ず出るという風には確信はしていました」
秦令欧奈アナウンサー:今後もではまだまだ応募者出てくると思いますか?
田村克也市長:期待しています。
■純金トランプを返礼品にした狙いは

実は、市長が純金トランプを返礼品にしたのには、狙いがあったのです。
田村克也市長:三田市は特産品がたくさんありますが農畜産物も有名です。それがやはり市外になかなか認知が広がっていかないという意味では、この金のトランプを起爆剤として三田の特産品を知っていただきたいそういった位置づけに私は考えております。
ちなみにこの取材の翌日、もう1件申し込みがあったという。
3人目の純金トランプオーナーはいかが?
(関西テレビ「newsランナー」 2024年12月27日放送)