今週末12月22日(日)に行われる、競馬の1年を締めくくるグランプリ、有馬記念。

第69回有馬記念 出走予定馬
第69回有馬記念 出走予定馬
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競馬ファン以外の間でも話題に上がる程で、今や国民的行事とでもいうべき、日本の年の瀬を彩るビッグレースだ。

秋古馬3冠達成へ挑む ドウデュース
秋古馬3冠達成へ挑む ドウデュース

今年はレジェンド・武豊騎手(55)が騎乗するドウデュース(牡5)の2連覇、そして「有終の美」となるかに注目が集まっている。

ファン投票によって選ばれた競走馬と、競走成績によって選ばれた競走馬の計16頭で争われるオールスターレース・有馬記念。

2014年(2枠4番)ジェンティルドンナ(戸崎圭太)
2014年(2枠4番)ジェンティルドンナ(戸崎圭太)

2014年からはJRA初の試みとして、スタートの枠順(馬番号)を公開抽選で行うことになり、その抽選会も話題となっている。

2023年 競馬関係者・ファンの前で枠順が決まる
2023年 競馬関係者・ファンの前で枠順が決まる

そこで決まる枠順により、騎手、厩舎関係者、オーナー、そして競馬ファンまでもが一喜一憂する。

2015年(4枠7番)ゴールドアクター(吉田隼人)
2015年(4枠7番)ゴールドアクター(吉田隼人)

有馬記念の枠順が、関係者にとってはレースの行方を、ファンにとっては勝ち馬投票券(馬券)を占う上で、非常に重要となっているからだ。

枠順が重要な“特殊レース”有馬記念

有馬記念の舞台は千葉県・中山競馬場の芝2500mの内回りコース。外回りの3コーナー付近をスタートして、すぐに内回りコースに入る。

2016年(6枠11番)サトノダイヤモンド(C.ルメール)
2016年(6枠11番)サトノダイヤモンド(C.ルメール)

ポイントはスタートから4コーナーまでの距離が200m弱と非常に短いところだ。

好位置を狙う各馬が密集することで、その後のレース展開を大きく左右するとも言われている。

2017年(1枠2番)キタサンブラック(武豊)
2017年(1枠2番)キタサンブラック(武豊)

先行したい馬、後方一気を狙う馬、それぞれの思惑がこのスタートで交錯する。

馬群はメインスタンド前のゴール板を通過してレースは残り1周。

2018年(4枠8番)ブラストワンピース(池添謙一)
2018年(4枠8番)ブラストワンピース(池添謙一)

途中でコーナーを何度も回る必要があり、外側を回り続けると多くの距離を走らなくてはならなくなり、逆に内側にいると勝負所で馬群に包まれて前に行けない、というリスクがある。

2019年(3枠6番)リスグラシュー(D.レーン)
2019年(3枠6番)リスグラシュー(D.レーン)

安全策を取って外を回るか、内を走り続けながら進路を探すか、馬の能力とともにジョッキーのレース戦略も重要となっている。

過去10年の「好走枠」は?

過去10年の枠順別成績を見てみよう。

有馬記念 枠順別成績(2014~2023年)
枠番(枠色) 成績(1着-2着-3着-その他)
1枠(白色) 1-1-1-17
2枠(黒色) 1-2-1-16
3枠(赤色) 2-2-1-15
4枠(青色) 2-0-2-16
5枠(黄色) 3-2-1-14
6枠(緑色) 1-1-1-17
7枠(橙色) 0-1-2-17
8枠(桃色) 0-1-1-18

2020年(5枠9番)クロノジェネシス(北村友一)
2020年(5枠9番)クロノジェネシス(北村友一)

勝率、連対率、3着内率の全てが高いのは5枠(黄色)となっている。

一方、7枠(橙色)と8枠(桃色)は過去10年で1着がなく、1枠(白色)と6枠(緑色)もそれぞれ3着内率が低い。5枠からやや内寄りの枠に入った馬が好走しているのが分かる。

2021年(5枠10番)エフフォーリア(横山武史)
2021年(5枠10番)エフフォーリア(横山武史)

絶好のポジションを得てレースをするためにも、有馬記念のスタートの枠順は極めて重要となっているのだ。

2022年(5枠9番)イクイノックス(C.ルメール)
2022年(5枠9番)イクイノックス(C.ルメール)

公開抽選会から、すでにレースが始まっていると言っても過言ではない。

運命の公開枠順抽選会はきょう17時からスタートする。

2023年(3枠5番)ドウデュース(武豊)
2023年(3枠5番)ドウデュース(武豊)

希望の枠から中山のターフを駆けるのはどの馬か、見逃せない。

(資料/写真提供:JRA)

BSフジ「2024有馬記念 公開枠順抽選会」
12月19日(木)17時から生中継
スペシャルゲスト:長澤まさみ、三上愛

フジテレビ「みんなのKEIBA」有馬記念・GI
12月22日(日)14時40分から生中継 
https://www.fujitv.co.jp/sports/keiba/index.html 
 

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。