和歌山県串本町の民間のロケット発射場から打ち上げられる予定だった小型ロケット『カイロス2号機』。

12月14日、15日ともに風の影響で打ち上げが中止となったが、ロケットを開発した『スペースワン』は、次回の打ち上げ日について、18日(水曜)午前11時に決定したと正式に発表した。

■カイロス2号機は14・15日ともに打ち上げ延期

発射場のカイロス2号機 12月15日
発射場のカイロス2号機 12月15日
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打ち上げが予定されていたのは、東京のベンチャー企業「スペースワン」が開発した、全長約18メートルの小型ロケット「カイロス2号機」だ。

■カイロス初号機は爆発 

カイロス初号機の打ち上げ 2024年3月
カイロス初号機の打ち上げ 2024年3月

ことし3月に初号機の打ち上げが行われた。

カイロス初号機の打ち上げ 2024年3月
カイロス初号機の打ち上げ 2024年3月

しかし自律飛行安全システムが作動し、打ち上げ直後に爆発して『失敗』。

カイロス初号機の打ち上げ 2024年3月
カイロス初号機の打ち上げ 2024年3月

その後「スペースワン」はロケットの設定を修正し、12月14日に「カイロス2号機」の打ち上げを予定していたが、強風のため中止。 15日に再挑戦となったが、14日と同様に風の影響で再び延期となった。

■次回打ち上げ12月18日と決定

スペースワン 阿部耕三執行役員
スペースワン 阿部耕三執行役員

『スペースワン』は15日の会見で、「18日午前11時に打ち上げるのを目標に調整を進めていきたいと考えている」としていたが、16日、次回の打ち上げ日について、18日午前11時に決定したと正式に発表した。

15日の会見で、スペースワンの阿部耕三執行役員は、「上空の天候は直前じゃないと、どうしても分からない。申し訳ないけれども何とかご理解いただきたい。町も産業育成に大きな期待、しっかり貢献できるように事業を軌道に乗せていきたい」と述べていた。

発射場のカイロス2号機 12月15日
発射場のカイロス2号機 12月15日

また12月19日から27日までを、『打ち上げ予備期間』として設けているということだ。

(関西テレビ 2024年12月16日)

関西テレビ
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