昨季は、前人未到の全日本選手権と世界選手権のダブル3連覇を達成。“絶対女王”に君臨してもなお、変革を求めている。
坂本が掲げるチェンジの一つ
そんな坂本が掲げる「CHANGE」の一つが、ジャンプ構成の変更だ。
3回転ルッツを2本に変更し、ダブルアクセル+シングルオイラー+3回転サルコウの新しい3連続ジャンプを投入。回転不足が取られやすく難しいとされるルッツジャンプをあえて増やした理由について、坂本はこう語る。

「今までコンビネーションで3回転トゥループとフリップで2種類2回でした。やっぱり基礎点をもうちょっと上げたいなと思って。この構成でマックスな演技を何シーズンもやってきたから、少し変えたいなっていうのもありました」
しかし、今シーズン初めは、その構成がうまくハマらず悔しい思いもした。
初戦ロンバルディア杯では3位、続くGPスケートカナダはフリーでジャンプを2回転倒するなど、ミスが続く。
それでも坂本は、一度決めたことは譲らない。