大阪地検のトップだった男が、部下の女性に性的暴行を加えた罪に問われている裁判。
一転して無罪を主張する方針だと、弁護団が明かしました。
北川健太郎被告(65)は、大阪地検の検事正だった2018年、酒に酔って抵抗できない状態の部下の女性検察官に、性的暴行を加えた罪に問われています。
初公判では起訴内容を認め、「被害者に深刻な被害を与えたことを反省し、謝罪したい」と述べていました。
しかし10日、新たに選任された北川被告の弁護団が、一転して無罪を主張する方針であると明かしました。
北川健太郎被告の弁護団・中村和洋弁護士:
北川さんには事件当時、Aさんが抗拒不能であったという認識はなく、またAさんの同意があったと思っていたため、犯罪の故意がありません。したがって無罪。
「被告がどのように主張しようが真実は一つ」方針転換受けコメント
被害を訴えている女性検察官は、初公判の後、次のように話していました。
女性検察官:
(被告人から)「公にすれば死ぬ。検察が機能しなくなり、検察職員に迷惑がかかる」と脅され口止めをされ、検察を守らなくてはならないと思った。
被告の方針転換を受け、女性検察官は「被告がどのように主張しようが、真実は一つです。司法の正義を信じます」とコメントしています。
女性検察官は11日、記者会見を開く予定です。
(「イット!」12月10日放送より)
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