富士山との写真を目当てに観光客が線路に立ち入り始めた、新たな危険撮影スポットを取材した。
富士山を目当てに多くの観光客
赤く色づく紅葉の先に見えるのは、雪化粧した富士山。
この記事の画像(37枚)車窓からも雄大な富士山が望め、澄み切った青空が広がるこの時期ならではの絶景だ。
山梨・富士河口湖駅前には、富士山を目当てに多くの観光客が訪れていた。
タイから来た3人組の観光客は、着物を着て富士山と記念撮影している。
タイから来た観光客:
晴れてハッキリと見える。素晴らしい富士山です。
線路内に立ち入り撮影 危険撮影スポット
マナーを守って富士山の写真を撮る観光客の姿が見られた一方で、警報器が鳴っていてもギリギリまで踏切付近で撮影する人がいた。
実は今、線路越しに見える富士山を撮影する観光客が増えているというのだ。
踏切の前には「線路内立ち入り禁止」と、日本語・英語・中国語で注意喚起する看板が設置されているが、別の踏切では、車が往来するそのすぐ脇で、禁止されている線路内への立ち入り行為が確認された。
この外国人3人グループは、はじめは線路脇で撮影していたが、画角が気に入らなかったのか、線路内に立ち入り、ピースサインをして、パシャリと撮影していた。
さらに、別の女性は線路に入り、細い線路上に立ちポーズを決め撮影し、その直後に警報器が鳴るとあわてて出ていった。
もし、足を滑らせ転んでしまった場合、非常に危険な行為だ。
運営会社「非常に危険 やめていただきたい」
当然、線路内への立ち入りは禁止されているものの、こうした線路内へ侵入し富士山の写真を撮影する観光客は増えているという。
富士急行線を運営する富士山麓電気鉄道は「イット!」の取材に対し、「非常に危険な行為なので線路内に立ち入ることはやめていただきたい。2年前から侵入禁止の看板や線路と踏切の間に黄色い剣山を設置するなど注意喚起を行っています」とコメントした。
(「イット!」12月2日放送より)