「自由席」85席分が「指定席」になる可能性
新幹線に新たな動きがあった。
2025年春に予定されているダイヤ改正で、東海道・山陽新幹線を走る「のぞみ」に大きな変化が起きるという。

28日のテーマは、「2025年春“のぞみ”の自由席が減る?ソレってどうなの?」だ。
東海道・山陽新幹線を走る「のぞみ」は、東京から新大阪まで約2時間半で移動できるため、普段から出張や旅行などで利用する人が多い。「のぞみ」は、現在16両編成で、通常は1~3号車の合わせて250席が自由席で、指定席は868席、グリーン車は200席ある。
ーー自由席と指定席とグリーン車、好みは?
自由席ユーザー:
自由席1・2・3(号車)なら3ですかね。
別の自由席ユーザー:
私も3ですね。
自由席ユーザー:
(すぐに新幹線)何本か来るので、指定席で「この時間」というより一番早いのに乗りたいです。
別の自由席ユーザー:
時間の融通が利くというのが理由です。
グリーン車・指定席ユーザー:
9か10号車(グリーン車)か12・13号車(指定席)ですね。
子どもがまだ小さいので、比較的グリーン車の方が席が広いというところで。12・13(号車)だと目的地によりますが、エスカレーターや階段、エレベーターがあるので。

2023年から「のぞみ」は、年末年始やゴールデンウィーク、お盆といったピーク時だけ自由席を取り止め、全席指定席で運行しています。2024年の年末年始も「のぞみ」は、全席指定席になることが発表されているため、お出掛けの予定がある人は注意が必要だ。
この変更で、2023年の帰省ラッシュの時、例年大混雑する東京駅のホームでは大きな混乱は見られませんでした。そんな中、JR東海とJR西日本は2025年3月のダイヤ改正で85席ある「のぞみ」の3号車を、自由席から指定席に変更することを検討しているという。
「最適な座席区分を検討している」全席指定席化の可能性も
この変更について、街の声を聞いた。

指定席ユーザー:
私はいいと思う。
(指定席だと)ゆっくり座れる。時間通りに行ったら座れる、それがメリットですね。
自由席にもメリットがあると話す人もいる。
自由席ユーザー:
隣のサラリーマンの人が疲れていたのか、すごくいびきがうるさくて。「やだなぁ」と思いつつ結構人がいて、指定席だし移動もできないし、自由席だと空いているときは、隣に人が座ってきたとしても移動できるし、ある程度自由がきくなぁと。
自由席ユーザー:
困ります。
自由席ユーザー:
困っちゃいますね。
自由席ユーザー:
(指定席だと)時間とかを気にしないといけなくなるので大変です。
3号車だけを指定席にする理由は?
SPキャスターパックン:
僕個人としては、値段もそうですが、柔軟性、自由さがあって、自由席大好きなんですけど、僕は基本的に終点と始発駅で乗るから座れるんですよね。途中から乗る方は、やはり指定席の方が便利かもしれません。
青井キャスター:
3つある自由席車両のうち、3号車だけを指定席にする理由は何なのでしょうか。
鉄道ジャーナリスト・梅原淳さん:
実際に東海道新幹線を利用すると指定席を利用する人が多くて、満席という状態がよく出ます。自由席は着席が保証されているわけではないから、座席を確保したい。途中の駅から乗られる方も多い。(席に)座れないということがあると、自由席よりは指定席を確保したいというニーズに応えるのだろうなと思います。

青井キャスター:
今後もダイヤ改正の度に、こうした動きは続くのでしょうか。
鉄道ジャーナリスト・梅原淳さん:
将来的に「のぞみ」は、全車両指定席になるのかなと思います。
例えば、時間帯とか区間で、利用者が少ない区間など、そういうところは一駅特例で「空いている席に座っていい」という自由席になる可能性もありますが、最初から販売している列車の(座席は)設定上、全車両指定席になるのかなと思います。
JR東海は、「指定席の利用実態を踏まえ、最適な座席区分を検討している」としている。
どんな結論になるのか、注目だ。
(「イット!」11月28日放送より)