愛知県千種区の椙山女学園大学の学生たちが、市販薬を過剰に摂取する「オーバードーズ」をなくすための啓発動画を制作しました。経験者へのインタビューなども行い、危険性を訴えています。
■経験者へのヒアリングも…同世代の目線で作る動画
市販薬を過剰に接種する「オーバードーズ」は、高揚感が得られるという誤った認識から、救急搬送に至るケースが年々増加しています。特に多いのが、10代から20代の若い世代です。

千種区にある椙山女学園大学・栃窪ゼミの学生たちは、同世代の目線で考えた6分間の啓発動画を作り、その危険性を訴えています。

実際にオーバードーズを経験した20代の女性や、精神科の医師にもインタビュー取材を実施しました。撮影も編集もナレーションも、全て学生が行いました。

オーバードーズを経験した20代女性(動画内のインタビュー):
毎日飲んでましたね、楽しく。1日に何回も飲んで。
危険性をより強調するため、イメージ映像も駆使しました。
椙山女学園大学の成田音和ディレクター:
ゼミのメンバーでスタジオで一緒に撮影した薬のイメージ映像なんですけれども、どうしたら危険性が伝わるかと真剣に薬の見せ方を考えて。

さらに、愛知県警千種署の協力で、経験者へのヒアリングをまとめた記録も入手し、内容を膨らませました。
■「知らない人にも危険性を…」
11月21日、同じ大学の学生たちを前に、出来上がった動画を発表しました。動画の中でインタビューに答えた女性も招き、オーバードーズの危険性を訴えました。

成田音和ディレクター:
今回取材を通して、オーバードーズはその人自身の問題だけではなくて、周りの対応や環境に左右されるものであるということが分かったので、その人自身を取り囲む環境の大切さにも気付けたかなと思います。
徳毛琴音ディレクター:
オーバードーズを知らない人にも、こんな危険性があるんだよと、他人事に考えないようにしていただきたいのと、今オーバードーズをしてしまっている人がいても、もう1回人生は立ち直れるということを伝えていきたいです。

映像は、愛知県警の公式YouTubeチャンネルで公開されています。
(東海テレビ)