“返り咲き”当選を果たした兵庫県の斎藤元彦知事が約50日ぶりに登庁。出迎えた多くの人の中には涙を拭う仕草を見せる人もいるなか、就任式で県職員を前に冒頭で語ったのは“おわびの言葉”だった。

県職員「やっていただかないと困ります」

19日午前10時頃、兵庫県庁の入り口前。

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そこに並ぶ人々の前に現れたのは、約50日ぶりにこの場所に帰ってきた斎藤元彦知事(47)。

中には涙を拭う様子を見せる人もいた
中には涙を拭う様子を見せる人もいた

一人一人と握手を交わすが、中には涙を拭う様子を見せる人もいた。入り口で待っていた人の多くは、支援者など一般の市民とみられる。

その後、当選証書を受け取った斎藤知事は午前11時過ぎ、県職員が待つ就任式へ向かった。

百条委員会のアンケートでは、約4割の県職員が「知事のパワハラを見聞きした」と回答した。その職員らに向け、冒頭に語ったのは“おわびの言葉”だった。

斎藤元彦知事:
多くの職員の皆さまにも、県政に対する不安や心配をおかけしたということも大変申し訳ないと。

これを聞いた県職員はどのような思いを抱いているのだろうか。

兵庫県職員:
これまでの“わだかまり”というか、庁内の中の問題がたくさんあると思いますので、選挙終わりましたけども、まだたくさんやることはあるかなと。
(Q.期待できますか?)
やっていただかないと困ります。

“誹謗中傷”で百条委員会メンバーが辞職

斎藤知事が返り咲く原動力となった“SNSの力”は一方で、その負の側面も見え始めている。

知事に証人尋問への出頭を要請することを決めた18日の百条委員会では、こんなシーンがあった。

百条委員会のメンバーでもあった竹内英明県議が委員会を欠席していたため、「理由は聞いていませんか?」という質問が出て、事務局が「本日議長宛に辞職の申し出がありました」と返答。会議室からは、「ええっ?」という驚きの声も上がった。

その主な理由が、“SNSなどで誹謗中傷を受けたため”だという。

この問題を巡っては19日、石破内閣の閣僚・平将明デジタル相(57)も、過激なSNSの投稿が選挙に影響を及ぼす側面に懸念を表した。

こうした問題について、19日午後3時から行っていた会見で、斎藤知事にも記者から質問があった。

記者:
2023年10月に、斎藤知事はSNS条例について制定を考えていると言っていた。その時は「大変恐ろしく身の毛のよだつ思いをし、SNSで誤った拡散や誹謗中傷の問題に取り組む必要がある」とおっしゃっていましたが…。

斎藤知事:
SNS条例の制定については    どういった形でやっていくかというのは準備や検討を進めていきたいと思う。
(「イット!」 11月19日放送)

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