日本酒や焼酎などの「伝統的酒造り」が、ユネスコの無形文化遺産に登録される見通しになった。

日本では、これまで和食や和紙などが、ユネスコの無形文化遺産に登録されたが、今回新たに登録される見通しになったのが「伝統的酒造り」。

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米などを蒸した後、こうじをつくり、もろみを発酵させるなどの一連の工程を、職人たちが気候風土に合わせながら経験に基づき手作業で行う技術です。 500年以上前に原型が確立したとされ、日本酒や焼酎、泡盛などの製造で受け継がれてきた。

事前審査をしていたユネスコの評価機関が、5日、「伝統的酒造り」を無形文化遺産に登録するよう勧告したことが分かった。

■世界で「SAKE(サケ)」の知名度アップに期待

京都市伏見区の老舗酒造メーカーは登録により、世界での「SAKE(サケ)」の“知名度アップ”を期待している。

増田徳兵衛商店十四代目 増田徳兵衛会長:酒造メーカーにとっては、(登録は)大変うれしいことやと思っています。海外の方にももちろんアピールができますし、醸造発酵という日本酒の文化に注目が集まれば大変ありがたい。

■Do You like SAKE?「Yes!」海外からの観光客も高評価

日本を訪れる外国人観光客も、「SAKE」を高く評価していました。

(Q.「SAKE」は好き?)
オーストラリアからの観光客:はい、好きですよ。

アメリカからの観光客:(登録は)賛成です。無形文化遺産に追加するのに値すると思います。

「伝統的酒造り」は12月のユネスコ政府間委員会で正式に登録される見通しだ。

■無形文化遺産登録きっかけに「販路が広がる。広がれば作り手も増えるかも」

大阪大学大学院 安田洋祐教授:海外でもともと日本酒は人気があるんですけれども、やはり和食店で振る舞われるというのが多くて、あまり現地の酒屋さんとかで売られていなかったんです。 今回をきっかけに販路が広がる。広がれば、日本での作り手も増えるかもしれないですよね。

関西テレビ 神崎博報道デスク:実は政府で輸出というのをずっと進めてきていて、去年は減ったのですが、量も額も増えているんですね。 今回ある種“お墨付き”を得た状態ですので、さらに大きく売り上げが伸びたらいいなと思います。

「SAKE」は、日本の誇るべきクールジャパンの一つということになります。

(関西テレビ「newsランナー」 2024年11月5日放送)

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