10月27日に投票日を迎える衆議院選挙に向けて、投票率を上げるための「センキョ割」の取り組みが広がっています。また、若い世代に向けて、大学生らが新しい試みを始めました。
■入館料が200円引きに…「センキョ割」広がる
三重県四日市市の温泉施設「湯守座(ゆもりざ)」は、ゆっくり温泉につかって大衆演劇も見られる人気の施設ですが、選挙にちなんだキャンペーンが行われています。

おふろcafe湯守座の山本未歩サブマネージャー:
選挙割りということで、投票済み証を持ってきていただいた方はフリータイムが200円引きになる。
この施設では、投票日の10月27日から1週間、「投票済み証」を受付で見せれば、フリータイムの入館料が200円割引になります。
選挙の際、飲食店や商店、スーパーマーケットなどで、割引などの特典がある「センキョ割」は、大学生の団体などが中心となって、投票率アップの取り組みとして今、全国的に広まっています。

湯守座でも、5年前の選挙からセンキョ割を行っています。
客:
若い人に政治に関心を持ってもらうには、いい取り組みだと思います。
おふろcafe湯守座の山本未歩サブマネージャー:
選挙の投票率が上がるということだったり、日常的にどういう社会に住みたいかを考えるきっかけになっていただければなと思います。
■「小倉とーす党」の顔パネルも…大学生らが立ち上がる
名古屋市中区栄の矢場公園では、投開票日の前日の10月26日に開催される、衆院選啓発イベントの準備が進んでいました。

京都の大学生が中心のNPO法人「Mielka(ミエルカ)」が、選挙を身近に感じてもらうべく、顔出しパネルの準備をしています。
NPO法人Mielkaの石川朝陽学生代表:
こちらからお客さんが来ると思われるので、まず目に飛び込んでくるのが選挙掲示板。
顔出しパネルには、「「ほう党」推薦!幅広く平たい保障をあなたに…岸麺次郎」や、「給食に小倉トーストを!小倉とーす党・越あん子」などと書かれています。

NPO法人Mielkaの石川朝陽学生代表:
「ふらっとVoteフェス2024」といいます。ふらっと立ち寄って中立的な情報、これがflatにかかっていまして。「中立的な情報に触れて政治を考える場所」というのがコンセプトとしてあります」
特にターゲットとしているのが“若い世代”で、特に20代だということです。直近5回の国政選挙で、20代の投票率はいずれも30%台と全世代で最低となっています。

10代も30~40%台で、60代のおよそ半分ほどとなっていて、全体の投票率にも届いていません。若者の投票率向上のため、イベントではあの手この手を考えています。
NPO法人Mielkaの石川朝陽学生代表:
これは「党首(投手)と対決!ストラックアウト」。各9政党の党首(投手)と対決する。三英傑の模擬投票がありまして、3人の当時の時代の政策を現代版に落とし込んで、それを政策比較ということで投票してもらいます。

2024年2月の京都市長選挙では、選挙をからめたお笑いステージを企画し成功させたといいます。今回、クラウドファンディングで40万円近くを調達し、東海地方の若者たちに選挙への関心を高めてもらおうと頑張っています。
NPO法人Mielkaの石川朝陽学生代表:
ハロウィーンの最終週、月末ということもあって、矢場町や栄周辺には若い人があふれていると思うので、衆議院選挙について知ってもらうということ、次の日の投票に行ってもらう。
イベントは10月26日、名古屋市中区栄の矢場公園で開催されます。
■入会金3万3000円が無料に…他にもある「センキョ割」

「センキョ割」のサービスは他にもあります。
愛知県豊橋市では、結婚相談所の入会金3万3000円が無料になります。
また、愛知県豊田市では人形とベビー用品専門店での割引があるほか、スーパーのアピタ大垣店とピアゴ各務原店では、先着でお菓子のプレゼントがあるなど、様々なサービスが用意されています。
(東海テレビ)