それでも競技から離れることなく戦い続け、再び花開いたのは大学ラストイヤーの23-24シーズンだった。
集大成でキャリアハイの昨季
そのきっかけは、2022年の全日本選手権だった。
ガッツポーズも飛び出す会心の演技を披露し、7位入賞する。

そして、再び強化選手A入りを果たすと、キャリア初のGPシリーズNHK杯に出場。
日本の舞台で存分に実力を発揮し、出場した日本勢最高の5位と世界を相手に大健闘した。

昨シーズンは、シーズン通してのテーマを“青木祐奈のスケート人生”と掲げた青木は、ショートプログラムで自身での振付にも挑戦した。
ショート『Young and Beautiful』は見ている人を惹き込む、青木の美しいスケートを象徴するような、まさに集大成ともいえるプログラムだった。

迎えた2023年の全日本選手権では、今できるベストな滑りで観客を魅了する。
大きな拍手と歓声に包まれ、噛みしめるように演技を終えた。

青木の勢いは止まらず、年が明けた2024年、ラストのインカレで初優勝。

チャレンジカップでは自身初の合計200点超えの目標を達成し、世界女王・坂本花織に次ぐ2位に輝いた。

誰もがまだ彼女のスケートを見たいと願っていたところ、自身のインスタグラムにて現役続行を表明した。