茨城・茨城町で、大量の野犬の群れが出没しており、大きな声で泣き続ける野犬に、近隣住民は恐怖を募らせている。
連日にわたり野犬に畑を荒らされ、約2万円の被害が出た農家もいた。
野犬が増えた原因は、ねぐらとなる森や”餌場”となる養豚場がある環境があるという。

家にまで野犬が来た痕跡も…

冷たい雨がシトシトと降る中、カメラの前に現れたのは野犬の群れだ。

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雨にぬれる20匹ほどの中型犬は、どの犬も首輪をしていない。

大量の野犬が出没しているのは、茨城・茨城町。

辺りには、雨音よりも大きな犬の鳴き声が響き渡っていた。

住民たちは増え続ける野犬の恐怖に震え上がっている。

近隣住民:
野犬は家まで来るんだ。
(Q.ここまで来る?)かじった跡がある。
恐怖ですよね、40~50匹いるから。孫がいるから外に出ないようにしている。

農家で「約2万円」被害も

町内の畑には、野犬の痕跡が残されていた。

小松菜を栽培する農家では、連日にわたって野犬に畑を荒らされ、約2万円の被害が出たという。

町では2023年度、県の動物保護施設に収容された野犬が、ここ2年で2倍近くに急増し239匹にのぼった。

「子豚がやられたらしい」

なぜこれほどまでに、野犬が増えてしまったのだろうか。

野犬が目撃されるエリアには、ねぐらとなる森があり、犬がすみついていた。

さらに近くには野犬のいわば“餌場”となる養豚場も点在しているといい、ガソリンスタンドの店員は「近くの養豚場でもかなり子豚がやられたらしい」と話す。

こうした環境が、野犬にとってのすみやすさにつながっているというのだ。

茨城町は、捕獲用の檻を設置するなどして事態の改善を急いでいる。
(「イット!」10月9日放送より)

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