都内で目撃情報が相次いでいる“左手ないサル”が8日には、西東京市や武蔵野市にも現れた。近辺の防犯カメラには、サルが歩く姿がしっかりと捉えらていて、周辺の住民からは「小学校があるから、小さい子が襲われたら怖い」と心配する声も聞かれた。
武蔵野市、西東京市、練馬区…次々と目撃情報
8日正午過ぎに西東京市で撮影された映像。

フェンスの上に座る1匹のサルがその後、スルスルとフェンスを降りると、画面右に走り去る様子が捉えられていた。
そして、サルは武蔵野市でも目撃された。

目撃した人:
ここ(片側1車線の道路の反対側)から出てきて、(道路を渡って反対側の歩道の)壁を伝って(猿が)行ったよって。この壁を伝って行った。

塀を抜けた先には畑が広がり、サルが残したと思われる足跡もあった。サルが食べたのだろうか、栗が落ちていた。

武蔵野市内の近辺の防犯カメラには午後1時頃、サルが歩く姿がしっかりと捉えられていた。
住民:
襲ってきたら、学校があるから、小学校があるから、小さい子が襲われたら怖い。
最初に目撃されたのは千葉・野田市で10月2日に
連日、東京都内で目撃されている左手の一部がないサル。

最初に目撃されたのは、10月2日、千葉・野田市。
その後、6日の日曜日、埼玉・川口市に出没。
東京・北区の新荒川大橋の近くでもカメラに捉えられた。

撮影した人:
怖い、怖い、怖い、怖い…。

7日は、東京・板橋区で看板の上にいるところを目撃されている。
そして、板橋区から練馬区に移動したサル。

8日午前10時頃には、西東京市の東伏見で住宅街の塀の上に座り、何かを口にする姿が見られた。

8日は、7日に目撃された石神井からさらに西へ移動。
武蔵野市の吉祥寺北町や八幡町、西東京市の東伏見、柳沢、練馬区関町南などで次々と目撃情報が寄せられた。
「手がないからかわいそうとエサを与えないで」
なぜ群れから外れ、1匹で移動しているのだろうか。

アジア動物医療研究センター パンク町田・センター長:
おそらく3歳~6歳くらいじゃないかと思う。
(人間でいうと)20歳ぐらいじゃないでしょうか。若いサルは3歳を過ぎると、一度群れを出る性質がある。ですからその一環として群れを出て放浪しているのだと思う。
左前足が一部ないことに関してはこう指摘する。

アジア動物医療研究センター パンク町田・センター長:
おそらくこれはワナか高圧電線かどちらかだと思います。腕を失ったのはだいぶ前のことですから、それによって衰弱しちゃうということはないと思う。
手がないからかわいそうとエサを与えたりしますと、今度は逆に人が襲われるようになってしまうので、そういうことは一切やめるのがいい。
(「イット!」10月8日放送より)