都城市の大淀川水系で「爆発的増殖」を続け、生息域を拡大しているコウライオヤニラミ。2017年に国内で初めて確認された後爆発的に増殖し、わずか6年後には都城市の大淀川水系の71%でコウライオヤニラミのDNAが確認されている。短期間で生息域を拡大しながら在来種を捕食している実態が浮き彫りとなり、宮崎県は、「特定外来生物」に指定するよう、10月にも環境省に要望することを明らかにした。

生態系に影響「特定外来生物」指定要望へ

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コウライオヤニラミは、朝鮮半島原産の淡水の肉食魚で、ここ数年、都城市の大淀川水系で爆発的に増加。在来種を捕食するなど、生態系への影響が懸念されている。

9月18日に開かれた宮崎県議会一般質問で、県は、コウライオヤニラミを、生態系や農林水産業などへ被害を及ぼす「特定外来生物」に指定するよう、10月にも環境省へ要望することを明らかにした。

宮崎県環境森林部 長倉佐知子部長:
特定外来生物の放出や移動などは法律で禁止され、違反した場合、重い罰則が課せられることから、特定外来生物への指定は、生息域の拡大抑制に有効であります。

特定外来生物は、国内で162種が指定されていて、法律に違反して放流した場合、3年以下の懲役または300万円以下の罰金が課せられます。

現在は、県内水面漁場管理委員会の決定で、コウライオヤニラミの放流を禁止する措置が取られているが、県は、より罰則の重い「特定外来生物」に指定することで、生息域の拡大を防ぎたいとしている。

(テレビ宮崎)

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