新型コロナウイルスの影響を受け世界は激変した。
各特派員が世界の今をリポートする。(第19回)

支持率急降下

「K防疫」が成功したと自画自賛していた5月には70%を超えていた文在寅大統領の支持率が、8月に入って39%まで急降下しています。主な原因は不動産価格の異様なまでの高騰です。こちらのマンション、一番安い部屋でも2億円以上、高いものは8億円もします。文在寅政権発足後ソウル市内のマンションは1.5倍も値上がりしたとのデータもあり、現在の平均価格は日本円でおよそ8300万円と、東京23区を既に超えています。不動産取得税を上げるなど文政権は20以上の政策を打ち出してきましたが、価格は上がり続けています。マイホーム取得など夢のまた夢となった若者世代の不満が支持率を押し下げている形です。(ソウル渡邊)

王室批判で異例の事態

こちらはタイが1932年、絶対王政から立憲君主制へと移行したことを記念して建てられた「民主記念塔」です。5日前、この場所で大規模な反政府集会が開かれ学生を中心にのべ1万人以上が大通りを埋め尽くしました。タイでは今年6月頃から反政府集会が続いていますが、8月に入り、タブーとされてきた王室を批判する動きが出る異例の事態となっています。集会を扇動したなどとして、弁護士や学生などの逮捕も相次いでいて、学生側の反発で、今後、さらに大きなうねりとなる可能性も出てきています。(バンコク武田)

犬専用のプール

猛暑が続く上海ではこちらのスポットが今人気となっています。犬専用のプールです。ご覧のように飼い主さんが犬を連れてきて泳がせ涼しくしてもらおうという感じです。あちら小さいワンちゃんはちょっと怖がっていますが、泳がされています。そして奥にいる大きな黒い犬、あのワンちゃん中々泳ぎが得意でしっかり泳いでいます。奥にいるマッチョな男性は飼い主さんだそうです。かなりマッチョです。こちらのプールでは暑くて散歩ができない人が来て、犬を運動させたり本当に水泳を教えようという飼い主さんもいるということです。週末には予約が取れないほど賑わうということで、ワンちゃんたちの暑い夏はまだまだ続きそうです。(上海城戸)

夏休み返上で反論

ここは中国外務省が毎日開催する記者会見の会場です。例年8月の間は2週間程度、定例会見も休会になっていましたが今年は違います。アメリカのトランプ政権による中国批判や、国家安全維持法が施行された香港情勢への懸念などに対し、連日、反論に追われているためです。報道官は夏休み返上の理由について、「地球の人なら誰でも知っている」と、アメリカとの対立を指摘しています。(北京木村)

パリコレもオンラインで

ファッションの世界的な中心地でもあるパリでは、まもなく秋のパリコレクションの時期を迎えます。新型コロナウイルスの影響で、春夏シーズンに開かれたファッションのイベントは全て、パリコレ史上初のオンラインとなりました。来月のファッションショーも一部がオンラインで開催される予定で、各ブランドの趣向を凝らした動画に期待が集まります。移動制限の一方で、サステナブル=持続可能な新たなファッションのあり方が見えてきたとの声も上がっていて、こうした流れが定着するのか注目されます。(パリ石井)

過去最大の落ち込み

世界中の高級ブランド店が並ぶニューボンドストリートに来ています。かつては大勢の買い物客で賑わっていたこの通りですが、今は人影もまばらです。12日発表されたイギリスの4月から6月までの国内総生産は、前の3カ月に比べてマイナス20.4%と過去最大の落ち込みになりました。先に経済活動を再開したフランスやドイツより打撃は深刻で今後は失業者の増加が懸念されています。(ロンドン立石)

“勝負アクセ”は「パワー・パール」

民主党の副大統領候補に指名されたカマラ・ハリス上院議員は黒人女性初の副大統領候補として注目されていますが、そのファッションも話題です。ハリス氏のトレードマークといえばこうした真珠のネックレス。大事な場面で必ず身につける”勝負アクセ”について、現地メディアは「パワー・パール」などと報じています。一方、足下はぐっとカジュアル。お気に入りはこちら、コンバースの定番スニーカーです。女性らしさだけでなくフットワークの軽さをアピールする効果もありそうです。(NY中川)

猛暑と熱波と山火事で緊迫

カリフォルニア州は連日、記録的な暑さが続き、砂漠のデスバレーでは8月の世界史上最高の54.4 度を観測しました。熱波に伴い乾燥した状態の州内では、大小合わせて350件以上の山火事が発生し、住宅が被害を受けたり、避難指示が出たりしています。3日間で1万件以上の落雷が発生したことも原因となり、新型コロナウイルスの対応と共に緊迫した状況が続いています。(ロサンゼルス益野)

バイデン人形

ホワイトハウスのすぐ横にあるこちらの土産物ショップには、野党・民主党の大統領候補に指名されたバイデン前副大統領のコーナーが登場しました。そこにはこのような「バイデン人形」も置かれています。史上初のオンライン形式で開催された党大会で、トランプ大統領から政権を奪還しアメリカを立て直すと誓ったバイデン氏。ただ、最新の世論調査では心配な結果も出ています。一時は10ポイント以上あったトランプ大統領との支持率の差が、平均で一桁台にまで縮まっているんです。投票まであと2か月半、勝敗の行方は予断を許しません。(ワシントン藤田)

大統領選挙のやり直しを求めて

こちらモスクワのベラルーシ大使館の前には、週末になると、大統領選挙のやり直しを求める多くのベラルーシ人が集まっています。旧ソ連のベラルーシでは8月9日に大統領選挙が行われ、ルカシェンコ大統領が6選を決めましたが、不正があったとして抗議活動が続いていて、モスクワにも広がっています。
「ベラルーシ万歳!ベラルーシ万歳!」
「(選挙結果は)おかしい」「みんなで団結して、私たちの声を母国に届けたい」
EU・ヨーロッパ連合も19日、「選挙結果を認めない」と制裁を科すことを表明しました。
一方、ルカシェンコ大統領はロシアに支援を求め、抗議を押さえこむ構えですが、退陣を求める声は止まりません。(モスクワ関根)

漁村から高級リゾートへ

エーゲ海に面したリゾート地、ボドルムが例年以上にトルコ人の注目を集めています。ボドルムはかつては静かな漁村でしたが、ここ数十年でトルコ有数の高級リゾートに変身し、夏は国内外のバカンス客でにぎわいます。今年は新型コロナウイルスの影響で、海外旅行を避けて国内にシフトしたトルコ人に人気が急上昇。8月初旬の犠牲祭休暇中は100万人の観光客が詰めかけ、大渋滞が発生しました。15世紀に築かれたボドルム城や、ビーチ、ナイトライフなど魅力満載で、人気は高まるばかりです。(イスタンブール清水)

【取材:FNN海外特派員取材班】