全国的なコメ不足が叫ばれる中、収穫の時期を迎え、全国へ出荷が始まっている新潟県産コシヒカリ。9月19日は新幹線を使って収穫されたばかりの新米が東京へと運ばれた。今後は八王子駅や大宮駅などでも新米が販売される予定だ。

コメ不足の中…“新米”を新幹線輸送!

19日朝の新潟駅の新幹線ホーム。新幹線に運び込まれていたのは、9月10日ごろに新潟市内で収穫されたばかりのコシヒカリ約200kgだ。

新米コシヒカリ
新米コシヒカリ
この記事の画像(5枚)

JR東日本新潟支社地域共創部の樋口正賢さんは「首都圏を中心にコメの品薄状態が続いているのを、よく目にしている。今回、新米の時期に新幹線貨物輸送の速達性というところを生かしながら、新潟のおいしいコメを届けられればと思い企画した」と話す。

JR東日本では、これまで水揚げされたばかりの鮮魚やとれたてのフルーツなど新鮮さが売りの商品を速達性のある新幹線輸送で首都圏などに届けてきた。

新幹線輸送で取り扱うのは、その鮮度が重要となる商品がほとんどだったが、全国的なコメ不足が叫ばれる中、今回は少しでも早く消費者に新米を届けようと、初めてコメを新幹線で運ぶことに。

樋口さんは「一番大きいのは速達性。新米というタイミングで、すぐ、できたコメを首都圏を中心に届けられるというところが今回の強み」と話した。

おいしいコメで新潟をPR

東京に向け、新潟を出発してから約3時間…新幹線で運ばれた県産コシヒカリは東京・銀座にできたアンテナショップ「THE NIIGATA」でさっそく販売!

アンテナショップ「THE NIIGATA」
アンテナショップ「THE NIIGATA」

店頭に並べられると、新米コシヒカリを手に取り、購入する人の姿が見られた。

JA全農にいがたによると、2023年は猛暑などの影響で一等米比率が2.4%まで落ち込んだが、2024年は生産者の努力などもあり、18日時点で87%に上っているという県産コシヒカリ。

JR東日本 新潟支社 地域共創部 樋口正賢チーフ
JR東日本 新潟支社 地域共創部 樋口正賢チーフ

樋口さんは「やはり新潟のコメがおいしいというところを皆さんに分かっていただきたい。新潟のおいしいコメを届けることによって、新潟のPR・アピールにつながれば」と期待を寄せた。

JR東日本では今後、八王子駅や大宮駅などでも新米を販売し、新潟のコメをPRする予定だ。

(NST新潟総合テレビ)

NST新潟総合テレビ
NST新潟総合テレビ

新潟の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。