東京・板橋区の老舗和菓子店が、名物の「たれ団子」の原材料の価格上昇に苦しんでいる。
団子の価格は、2023年に80円から90円、さらに2024年には110円に値上がりとなった。
米粉の仕入れ値の高騰が原因で、“令和の米騒動”の影響で、さらなる値上がりの危機に直面している。
80円から110円に…団子が急激に値上げ
東京・板橋区にある1937年創業の老舗和菓子店「和菓子商 三木家」。
名物は、焼き目をつけた串団子にしょうゆ味の甘辛なタレをたっぷりからめた「たれ団子」が人気のお店だ。

たれ団子を食べた記者は、「おいしい!甘いんだけど、甘さがほどよくて、お餅をかんだときの食感がなんとも言えないですね」と感想を語った。
17日は、1年間で月が最も映える「中秋の名月」。
そのお供え物として欠かせないのが月見団子だ。
和菓子商 三木家・鶴見松夫店主は、「1年に1回しかないんで、売れる数も少なくなって、子どもも少ないんで、値段をちょっと頑張って上げないで続けています」と話している。

この和菓子店でも、月見団子を限定販売し、15個入りで600円から店頭に並べている。
一方で、店の団子に値上げの波が押し寄せている。名物の「たれ団子」は、2023年の3月に1本80円から90円に、さらに10月には100円にアップし、2024年6月には110円になった。
さらなる値上がりの危機に直面
和菓子商 三木家・鶴見松夫店主は「米粉の値段の上がり方が尋常じゃなかった。一気に仕入れ値が、ガンガンって上がってきちゃって」と語った。

材料となる上新粉の仕入れ値は、2023年まで20kgで9800円だったが、2024年は11000円に値上がりした。
また“令和の米騒動”の影響で、さらなる値上がりの危機に直面しているため、悩みは尽きない状況だ。
和菓子商 三木家・鶴見松夫店主は、「小学生ぐらいの町探検やってた子たちが買いに来てくれるんで、お小遣いでお団子1本しか買えないのはかわいそうだなと思うんだけど。本当は150円ぐらいで売れるとうれしい。そうするとちょっと高いし、子どももかわいそうなんでね」と話した。
(「イット!」 9月17日放送より)