“紀州のドン・ファン”の元妻・須藤早貴被告(28)が、事件前後に所有していたスマートフォン。その“中身”が、裁判の行方を左右する事になるのだろうか。

須藤早貴被告が所有していたスマホめぐり検察側・弁護側が応酬

17日に開かれた裁判員裁判の証人尋問では、須藤早貴被告のスマホを解析した和歌山県警の捜査員らが証言台に立った。

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夫だった野﨑幸助さん(当時77)が死亡した当日、犯行時間帯にハウスキーパーが外出し、自宅に野﨑さんと2人きりでいたとされる須藤被告。

当時のハウスキーパー:
午後3時半か4時になったら、2人がラブラブするだろうから、いたら邪魔だと勝手に思って(外出した)。

検察側は冒頭陳述で、犯行のあった時間帯に、須藤被告が「少なくとも8回は野﨑さんがいた2階に上がっていた」と指摘していた。

17日に証言台に立った捜査員は、須藤被告が利用していたスマホのヘルスケアアプリの正確性を実験結果と共に示した。

一方、須藤被告の弁護側が指摘したのはスマホに残されていた検索ワードについてだ。

「老人死亡」 「老人完全犯罪」(※初公判の検察側冒頭陳述より)

検察側が冒頭陳述で示したこれらの言葉は、「YouTubeの検索」「動画再生ワード」として残されていた4951個のうちから抽出された102個だと弁護側は指摘。検察側が作成した証拠は、恣意的に一部を抜粋したものだと主張した形だ。

そして午後から、須藤被告のスマホ解析を実際に行った別の警察官が証言台に立つと、検察側は次のような尋問を行った。

検察側質問:
(須藤被告の)YouTubeの検索履歴は多数残っているのに、ウェブの検索はほとんど無い、なぜだと思いますか?

証人(スマホを解析した警察官):
ウェブとアプリの検索履歴を残すのをオフにしたが、YouTubeはオンのまま使っていたのではないか。

YouTubeに履歴が残る設定のまま、使っていたのではないかと証言した。
(「イット!」 9月17日放送より)