暑さをしのぐ“ひんやりグッズ”…しかし過信は禁物

西日本を中心に猛烈な暑さとなり、全国197地点で猛暑日となった8月19日。今や外出時の必需品となった暑さ対策グッズだが、過信は禁物だ。

19日、全国で一番の暑さとなったのは宮崎県えびの市と大分県豊後大野市。それぞれ最高気温38.7度を観測した。

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そして大分県日田市では38.6度を観測。7月、豪雨被害に見舞われたばかりの日田市を襲った酷暑。

日田市民:
災害がもう終わったら、この暑さでしょ。それを耐えていかなくちゃ仕方がないですね。頑張ります

一方、最高気温34.2度の真夏日となった東京都心。

かき氷が人気のカフェ「HOMIBING」には多くの客が詰めかけ、店が用意した日傘で暑さしのぎをしていた。客のお目当ては、季節のフルーツをふんだんに使ったまるでケーキのようなかき氷。ふわっととろける新食感が楽しめる。

厳しい暑さが続く特別な夏。東京では、19日午後3時までの速報値で61人が熱中症の疑いで搬送されている。

そんな猛暑の列島で、最近よく見かけるのが携帯扇風機。

携帯扇風機を使用する人:
汗とかあまりかかなくなるので、必需品です。

そしてもう1つ、ひんやりとした感覚が得られるという夏用マスク。

夏用マスクを使用する人:
清涼感や除菌効果のあるマスクをかけるようにしています。普通のマスクよりも涼しい。

これらの"ひんやりグッズ”。実際どのくらい涼しく感じるのか?

安宅晃樹キャスター:
夏用マスクをつけて、さらに携帯型の扇風機を当てると、顔全体がひんやりとして気持ちいいです

サーモカメラで、“ひんやりグッズ”を使用した場合と普通のマスクだけの場合を比較すると、携帯扇風機の風が当たっている部分の顔の周りの表面温度が、より低いことがわかる。

しかし、医師は"ひんやりグッズ”の過信は禁物だと指摘する。

熱中症予防には直結せず

ナビタスクリニック新宿 濱木珠恵院長:
“ひんやりグッズ”は涼しい気分にはなるんですが、体内の温度を下げるわけではなく、熱中症の予防には直結しないんです

暑さなどによって、体の内部に熱がこもることで起きる熱中症。

携帯扇風機を使った場合、顔のあたりは涼しいと感じてしまうため、水分補給などをするタイミングが遅れる恐れがあるという。

では、どのような点に気を配ればよいのか?

ナビタスクリニック新宿 濱木珠恵院長:
首とか脇の下を触ると、脈を取れる場所があります。そういう場所を冷やしていただくのが一番効果的ではあります

(Live News it!8月19日放送分より)