関西空港は9月4日、開港から30年を迎えた。
低迷や災害など、様々な出来事に見舞われながら、関西の武器へと成長している。

開港30周年を迎えた関西空港で 9月4日は、朝から航空会社のスタッフや地上スタッフが集まり、出発便を見送った。

公式キャラクターの「そらやん」もお祝いに駆け付け、記念ステッカーを配った。
利用客:今から台湾です!美味しいものいっぱい食べます!

関西エアポート代表取締役社長・山谷佳之氏:あっという間の30年だったと思います。空港は作ったものの、その後において平坦な道ではなかったと思います。
■『バブル崩壊』経済低迷の中、開港
関西空港は、世界で初めての完全人工島の空港として、1994年に開港した。

バブルが崩壊し、経済が低迷するなか、空港を利用する人は多くなかった。
しかし、2018年度にはインバウンド客が追い風となり、過去最多の利用者数、2900万人以上を記録。

開港当初の3倍以上にまで伸びた。
■台風で弱点が露呈 コロナの打撃
そんな中、関空の弱点があらわになった出来事もあった。
2018年、台風による猛烈な風により、タンカーが流され、空港と対岸を結ぶ連絡橋に衝突。

およそ8000人が一時、孤立した。
コロナの最中では、空港の利用者数が激減。

2020年度は、過去最少の225万人となり、赤字が続いた。
■過去最多の外国人利用者数を更新 第1ターミナルの改修工事も進む
そして現在は、コロナ禍の終わりとともに、第1ターミナルの国際線出発エリアがリニューアル。
国際空港らしい盛り上がりを取り戻した。

ここ最近は、毎月のように、開港以来、過去最多の外国人の利用者数を更新していて、2024年度は記憶に残る年となりそうだ。

関西エアポート 山谷佳之 社長:ようやく関西国際空港も羽ばたくことができている。来年の大阪・関西万博、2030年にむかって、右肩上がりの需要が継続するのではないかと思っていて、非常に嬉しく思う。
関空は、年間4000万人の受け入れを目指していて、およそ700億円をかけて第1ターミナルの改修工事を進めている。