■「懸命に自分なりに答えた」

兵庫県の斎藤知事のパワハラなどの疑惑について調査する、百条委員会が30日午後6時前に終了し、知事が取材に応じた。
斎藤元彦知事:理解いただけるかどうか、わからない面もありますけど、自分なりには一つ一つの質問に対して、懸命に自分なりに答えたと思っています。
30日午後3時から始まった証人尋問で、深々と一礼し着席した斎藤知事。
パワハラ疑惑について委員長や各会派の委員から質問が続いた。
■歩かされたから怒ったのではない。動線の確保を注意した。

百条委員会 奥谷謙一委員長:20m程度前で、公用車を降りて歩かされただけで、怒鳴り散らしたという件についてうかがいます。知事は駆け寄ってきた職員に対してどういう発言をしたのですか?
斎藤知事:車止めをなぜのけなかったのか、のけるのを失念していたのではないか、ということを申し上げました。会議始まる直前でもあったので、外だということもあって、大きい声でその旨を伝えたと記憶しています。
自民党 富山恵二委員:彼らに申し訳ないという気持ちはあるのか?
斎藤知事:あの時の私の認識に基づいて、もっと動線を確保した方がいいという注意自体は、その時の判断としては、やむを得なかったと思いますけど、大きい声で厳しく注意して、そこが職員のみなさんが不快だったり、そう思われたなら反省して、機会があればご本人にも直接おわびしたいと思います。
自民党 藤田孝夫委員:エレベーターを知事がすぐ使えるようになっている場合、一度でも注意したことはない?
斎藤知事:そこはちょっと記憶がないです。もちろんゼロではないと思いますけど…
■パワハラではなく「必要な指導」と従来の主張
一連のパワハラ疑惑について改めて認識を問われると。
ひょうご県民連合 竹内英明委員:今でもパワハラは認めないのですか?
斎藤知事:パワハラをしたかという認識については、私は繰り返しになりますけど…
ひょうご県民連合 竹内英明委員:認めて反省することはないんですか?
斎藤知事:必要な指導と思っていましたけど、そこは、不快に思われた方とか、負担に思われた方ががおられるなら、心から反省してお詫びしたい。
ひょうご県民連合 竹内英明委員:知事、ここはパワハラを認めて反省したいってことじゃないんですか?
斎藤知事:パワハラかどうかは私が判定するというよりも、百条委員会や第三者委員会が判定するものだと思いますけど、私は自分が行った行為で不快に思われた人がおられるんであれば、お詫びしたいと思います。
■「県政を前に進めていく」と辞任を否定

2時間半にわたる証人尋問が午後6時前に終了した。
知事は一礼して、報道陣の取材に応じた。
斎藤知事:私が行った言動とか行為によって、もし不快に思われたり、負担に思われた方がいるなら、率直に改めてお詫びしたいというふうに思っています。
斎藤知事はこう話したあと、改めて頭を下げた。
(Q進退についてはどうお考えか?)
斎藤知事:自分が改めるべき、反省すべきところをちゃんと受け止めて、自分を日々の仕事から、変えていくことが大事だと思います。それをしながら県政を前に進めていくと。
(関西テレビ「newsランナー」2024年8月30日放送)