大型スーパー「コストコ」が沖縄に初出店した。
“並ばない県民性”といわれた沖縄の人々が殺到し、周辺は大渋滞。
“想定外”の事態が次々と発生していた。
沖縄にコストコ1号店がオープン
延々と続く車の列。

この週末、南国・沖縄で発生した大渋滞。
車列が目指す先は、沖縄初上陸という大型スーパー「コストコ」。
買い物客:
コストコやっぱり来たかったので、沖縄にできてくれてうれしいです。

大型スーパー「コストコ」の沖縄初出店に大盛り上がりの“ウチナーンチュ”。
しかし店の外では、“想定外”の事態が次々と繰り広げられた。
あまりの行列に朝4時半に繰り上げオープン
店が誕生したのは、那覇市から南東に10km余り離れた南城市。
沖縄初の“コストコ・フィーバー”は、オープン前日からすでに始まっていた。

オープンを翌日に控えた23日のコストコには、会員登録をする人で行列ができていた。
利用客:
(コストコは)もう内地(本州) だけのものと思ったのでうれしいです。
中には、オープン予定時刻の24時間以上前から並んでいるという来訪者も。
オープン前日の朝7時半から並ぶ客:
めっちゃワクワクします。(目当ては)大きなクマさん。
そして迎えたオープン当日の24日早朝。
店にとっては、想定外の事態が発生した。

これまで“行列には並ばない県民性”とされてきた沖縄の人々が、コストコ目当てに大行列。

深夜から想像を超える客が押し寄せたということで、コストコは3時間以上前倒しして、急きょ朝4時半にオープンした。

そのお目当ての場所の1つが、コストコ名物・大きな熊のぬいぐるみ。
カートに乗せたら誰もが笑顔に。
さらにコストコならではの圧倒的なボリューム感漂う精肉コーナーも大にぎわいだった。

利用客:
重た!ヤバっ!これ何グラム入ってるんですか?
店員:
3kgぐらい入ってます。
利用客:
3kg!3kgって、パパのおなかになるよ、コレ。

そして訪れるお客さんが次々に買っていたのが、意外にもトイレットペーパーだった。
お目当てのコストコアイテムを手にレジへと向かうと、すでに大行列が…。
オープン初日から大盛況に湧いたコストコ沖縄1号店だが、混雑は店の外でも発生していた。

駐車場の入り口からは、数百メートルにわたって駐車待ちの車がずらり。
信号を曲がったところで、ようやく車が途切れたかと思いきや、別の入り口を目指す車の大渋滞がさらに延々と続いていた。
沖縄のすべての車がコストコに集まっているかと思わせるほど、長い長い列が伸びていた。

駐車場は800台以上を収容できるというが、付近ではついに「コストコ入場待ち5時間」の看板が。
記者:
ーー何時間車に乗ってる?
利用客:
4時間…
別の駐車場に車を止め、店で買い物を終えたあと20分ほど歩いてきたという家族連れも。
記者:
ーー渋滞はどうですか?
利用客:
疲れました、疲れました。
さらに、コストコ近くのゴルフ場でも困った事態が起きていた。

いつもなら早朝からゴルファーたちでにぎわうこの場所だが、コストコオープン当日は渋滞の余波で客がたどり着けず、ほとんどその姿が見られなかった。
ゴルファー:
7時半集合だったんですけど、いつも(移動に)30分ぐらいでかかるところを2時間半かかりました。
“コストコ渋滞”恐るべし。

コストコ近隣のゴルフ場の責任者:
驚き以外の何物でもなかった。もう本当に恐ろしいなと。
周辺の道路が大渋滞した影響で、予定の時間に来られなかったり、利用をキャンセルしたりする客などが続出していた。
“コストコ渋滞”の影響は、近隣住民の“生活の足”にも及んでいた。
渋滞に巻き込まれていたのは、南城市内を走るコミュニティーバス。

南城市役所交通政策課・比嘉貴大さん:
(通常バスは)75分で回ってくるところが、約10時間 かかったということもあり、欠便が相次いでですね。55本運行する予定だったんですけど、22本しか運行できずにですね。
地元の南城市民も、コストコのオープン自体は歓迎すると話す一方で、戸惑いを口にする。
地元住民:
(沖縄の人は)新しいものが好きじゃないですか。自分もその1人なんですけど。だからこそ行く時期は見定めないといけないのかなっていうのが本音です。
(「イット!」8月26日放送より)