台風の接近やゲリラ雷雨でゴミの散乱が危惧され、近隣住民が戦々恐々とする“ゴミ屋敷”を「イット!」は取材した。

「台風の日はゴミが崩れたり飛んできたり…」

東京・大田区の閑静な住宅街。
その一角に、台風やゲリラ雷雨に近隣住民が戦々恐々とする住宅があった。

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家の前から道路にあふれるように、物が置かれた住宅。
道路の半分ほどが、占領されてしまっている。
そのほとんどは、空き缶だ。

ディレクター:
風が出てきました。こちら飛ばないか心配です。

台風やゲリラ雷雨による強風で、これらの積まれた物が周囲に飛び散ることが懸念されているのだ。

ディレクター:
自転車のホイールのような物も積んであります。これが飛んでくるとかなり危険なのではないかという印象です。

26日、この家の住人と思われる人が出てきたが、話を聞くことはでなかった。
こちらの住宅を最初に取材したのは、2024年5月のことだった。

近隣住民は「台風の日は、これ(ゴミ)が崩れる。ゴミが風が強い日に飛んできたり…」と状況を話してくれた。

2014年には区が資源ゴミとして空き缶を回収したが、またすぐにたまってしまったという
2014年には区が資源ゴミとして空き缶を回収したが、またすぐにたまってしまったという

話によると、この家は20年近く前からゴミが積まれた状態で、大田区が資源ゴミとして空き缶を回収しても、すぐにたまるという。          

この時、住人の79歳の男性は、“私道”であるとしたうえで、「苦情は言われるよ。知ってるよ。だけど、どうやって生活するの?って」と、生活費のために空き缶の収集をしていると主張。

大田区は、「現在の状況を看過することはできず、解決に向けて法的手段に踏み込めるか検討を進めて」いるとしている。

「放置してないし、捨てる物は捨てている」

番組では2024年5月に、やはり道路に大きくゴミがはみ出し、雪崩が起きたように広がっていた東京・八王子市の住宅を取材していた。

2024年5月取材時には…大量のゴミが道まであふれていた
2024年5月取材時には…大量のゴミが道まであふれていた

しかし、26日に再び取材すると…

2024年8月26日に取材に行くとゴミは敷地内に収まっていた
2024年8月26日に取材に行くとゴミは敷地内に収まっていた

ゴミはあるものの、道路にはみ出ることはなく、敷地内に収まっていた。

八王子市が、6月に道路にあったゴミを撤去したという。
この住宅でのゴミの撤去は、これで15回目だ。

それでも、近隣住民は「外から見ればキレイになったって言う人が圧倒的に多いんですけど、やっぱりゴミが散乱するのは毎日ですよ。それも、風が強いとなるとすごいんですよ」と話す。

5月の取材の際、住人は番組スタッフに「放置してないし、捨てる物は捨てているし、片しているものは片している」と答えていた。

台風の発生や、ゲリラ雷雨が続く中、不安な状況は続いている。
(「イット!」8月26日放送より)

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