新潟県内でも、北海道産のサンマの入荷が始まった。海水温の上昇などから、漁獲量の減少が続いていた秋の味覚「サンマ」。今年から漁の解禁日を10日早め、さらに漁船も小型から大型に変えたことで漁獲量が増加し、市場にも多くのサンマが並んだ。
秋の味覚・サンマ 水揚げ量は去年の10倍以上に!
8月19日早朝、新鮮な魚が競りにかけられていた新潟市中央卸売市場。前の週に、関東に接近した台風7号の影響が市場に及んでいた。

新潟冷蔵の長井宏太さんは「あれだけ強い台風だったので、漁師が漁に出られないこともあって、きょうの入荷自体は例年の3分の2程度の入荷量になっている」と、市場全体の魚の入荷量が減少しているという。
その一方で、19日から入荷が始まったのが、北海道産のサンマだ!去年は3箱ほどしか並んでいなかったが、今年はサンマが入った箱がズラリ。

5年ほど前から海水温の上昇などにより、水揚げ量が減少傾向にあったサンマだが、今年から漁の解禁日を10日早め、さらに漁船も小型から大型に変えたことで漁獲量が増加。
18日に北海道の根室市で水揚げされたサンマは去年の10倍以上となる約500トンにのぼった。
サイズ大きく価格は3割ほど安く「ぜひ食べて」
また、今年は去年に比べサイズが一回り大きく、価格も3割ほど安いことから多くの人が秋の味覚を楽しめそうだ。

長井さんは「初日でこれだけ多くの水揚げがあったので、ぜひこれからも豊漁が続くことを願っている。お手頃な価格に段々なってくると思うので、ぜひ食べていただきたい」と話す。
北海道産のサンマ漁は9月上旬から10月下旬にかけてピークを迎える。
(NST新潟総合テレビ)
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