新潟大会ノーシードから勝ち上がった新潟産大附属ナイン。初の甲子園でも強豪・花咲徳栄に勝利し、県勢としては7年ぶりの甲子園勝利を手にした。その勢いは、京都国際を前に止まった。熱戦を終え、宿舎で行われた最後のミーティングで選手から語られたのは仲間への感謝の思いだった。

熱戦終え最後のミーティング…「出会えて本当によかった」

甲子園初戦で強豪・花咲徳栄を破り、2回戦で春の近畿王者・京都国際を相手に終盤まで粘り強く戦った新潟産大附属ナイン。

新潟産大附属ナイン 最後のミーティング
新潟産大附属ナイン 最後のミーティング
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試合は惜しくも敗れたが、宿舎に戻ると吉野公浩監督は「あれだけの試合ができた。粘った君たちの野球は素晴らしかったと思う」と選手を労った。

新潟大会ノーシードから勝ち上がり、甲子園初出場・初勝利を果たした選手たち。吉野監督は感謝の思いを伝えた。

「これまで野球で勝ち続けたのと一緒で、これから就職や進学があるが、勝ち続けてもらいたい。君らと出会えて本当によかった。ありがとう」

3年生から仲間へ感謝の言葉「チームに助けられた」

そして、最後の夏を駆け抜けた3年生も挨拶。口にしたのは仲間への感謝の思いだった。

3年生の挨拶
3年生の挨拶

「自分は新潟県大会で打てなくて、チームに助けられていたことがたくさんあった。甲子園ではチャンスで回してくれて一本打つことができてうれしかった」

こう話したのは千野選手。新潟大会では打率が伸び悩んだが、甲子園初戦でチームの初得点をもたらすタイムリーを放った。

千野虹輝 選手
千野虹輝 選手

今年3月に練習試合で左手を骨折した多田選手。「本当に何度も辞めようと思ったが、仲間に支えられてこの夏、4番に帰って来られた」

夏の県大会までにケガを治し、4番として打線を牽引した。

多田大樹 選手
多田大樹 選手

そして、いつも明るく冷静にチームをまとめてきた平野主将。

「本当にみんなに支えてもらって、1年間キャプテンをやれたと思う。この仲間と出会えて、産附で野球を続けてきて本当によかった。ありがとうございました」

平野翔太 主将
平野翔太 主将

「最高の仲間」エース取り合ってきた“二枚看板”の絆

2枚看板としてチーム支えてきた宮田投手と田中投手は継投で投げ抜いてきた数々の試合を通し、その絆を深めていた。

宮田塁翔投手/田中拓朗投手
宮田塁翔投手/田中拓朗投手

宮田投手は「お互いにどっちがエースか取り合ってきて、良いライバルだったし、最高の仲間だし大好き」と話すと、田中投手は「塁翔がいなかったら、絶対自分はここまで成長できていないと思うし、一緒に切磋琢磨してやってきたので、僕も大好き」と話した。

仲間を信じ、自分たちの可能性を信じて勝ち進んできた新潟産大附属の夏。その姿は見る人たちの心に深く刻まれたはずだ。

(NST新潟総合テレビ)

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