お盆シーズン終盤を迎えた箱根や浅草などの観光地では、台風7号の猛威に見舞われた観光客から悲鳴が上がっていた。

箱根では外国人観光客も避難…

16日午前11時半過ぎ、バケツをひっくり返したような雨が降っていたのは、静岡・熱海市。

この記事の画像(12枚)

観光客の男性は、「前からちょっと家族旅行で用意してたので、大丈夫かなって不安だったんですけど、大雨になっちゃいましたね」と残念そうに話す。

別の家族連れの男性も、「本当はきょう、海に入りたかったんですけど、ちょっと無理なんで、ほかの室内で楽しめるところに行こうかなと思ってます」と話した。

神奈川県の観光名所・箱根町では、午前中は多くの観光客でにぎわいを見せていたが、午後になると様子が一変した。

神奈川・箱根町も午後には大雨に
神奈川・箱根町も午後には大雨に

正午頃には大雨が降り、外国人観光客も2人で1つの傘に身を寄せ合っていた。

突然の雨に見舞われ、建物の軒下へと避難する外国人観光客も見られた。

看板を店内に運ぶ店員
看板を店内に運ぶ店員

また飲食店では、風に飛ばされないよう、看板を店内に運び込んでいた。

観光客は、「きのう来て1泊してる。ランチ食べてる時に雨すごかった」、「きょう来た、車で。もともと予定してた。ダッシュで(お土産)店の中へ。出る時も」などと話した。

上野動物園は終日閉園

東京・台東区にある上野動物園は、終日閉園となった。

家族連れで来ていた人は、「上野動物園に来たのですけど、台風の影響で閉園になっていたので、国立科学博物館で昆虫展を見てきました。もう1泊して天気良ければ、動物園行く」と話していた。

東京・浅草も人がほとんどいなかった
東京・浅草も人がほとんどいなかった

外国人観光客が多く訪れる、東京・浅草でも、午前11時過ぎの浅草仲見世通りでは、人がほとんどいなかった。

仲見世通りでは、突然の雨に見舞われた観光客が雨宿りし、雨の降り方は一時、視界が真っ白になるほどの激しさだった。

浅草のシンボルである雷門の提灯は折りたたまれ、その下でも多くの観光客が雨宿りしていた。
店の多くもシャッターを下ろし、休業していた。

“浅草らしさ”を満喫できない外国人観光客は不満顔だ。

「きょうの天気、台風だからひどい。せっかく浅草来たのに残念です」、「日本の食べ物が食べられると思って来たけど、商店街が閉まっていて残念」と、悲しそうな表情で話していた。

また、観光スポット・浅草寺近くの隅田川では、雨の影響なのか、堤防ギリギリまで水位が上昇していた。
(「イット!」8月16日放送より)