2024年の夏も全国的な猛暑が続き、暑さ対策が出かける際の大事なポイント。都内では、暑さを忘れられる”ひんやりスポット”が大勢の人で賑わっている。

東京タワーも熱中症対策

夏休みに入り、家族連れなどで賑わう東京タワー。猛暑の中、「ひんやりスポット」として人気なのが、子供向けの水遊びスポットだ。

東京タワーの下には子ども向けの水遊びスポットとしてさまざまなプールが
東京タワーの下には子ども向けの水遊びスポットとしてさまざまなプールが
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さまざまな種類のプールに、子どもたちは暑さを忘れ、笑顔がいっぱい。

「雲海ミスト」を楽しむ子どもたち
「雲海ミスト」を楽しむ子どもたち

東京タワーでは熱中症対策として、子供向けのプールのほかに、2024年初めて、“ひんやり感”を楽しく演出した「雲海ミスト」を設置。

東京タワーが港区民間施設として初の「クーリングシェルター」に指定
東京タワーが港区民間施設として初の「クーリングシェルター」に指定

さらに、都内で熱中症特別警戒アラートが発表された際、無料で一部施設を開放する「クーリングシェルター」に、港区の民間施設として初めて指定された。

クーリングシェルターについて、広報担当者はこう語る。

株式会社TOKYO TOWER 営業部ライツ・広報課 貞冨 亜流公さん:
100席ほどあって、東京タワーの展望や買い物されない方でも休める、無料で利用できるスペースになっている。

利用者からは「ありがたい。外は今日も暑かったので助かった」「大変涼しくて、外の気温の暑さが嘘のようにゆっくりくつろいで、すごくいい思い出の時間を過ごせている」といった声が聞かれた。

“バリスタのいない”アイスコーヒー専門店

東京・表参道にある「ひみつのドリップ」。夏季限定(8月12日まで)のアイスコーヒー専門店だ。

東京・表参道にある「ひみつのドリップ」
東京・表参道にある「ひみつのドリップ」

猛暑だった2023年は10日間で4000人以上が来店し、最長2時間待ちがSNS等で話題となり、2024年もオープンした。

ひんやりした室内でいただくアイスコーヒーの人気の秘密は、コーヒーの提供の仕方だ。

飲みたいコーヒーをオーダーカードにチェックする
飲みたいコーヒーをオーダーカードにチェックする

まず、飲みたいコーヒーをオーダーカードにチェック。これを、水滴型のポストに入れて約1分…。

ターンテーブルからグラスに入ったアイスコーヒーが提供される。無人の自動販売機のようなこのシステム。その裏側を、今回“特別”にのぞかせてもらうと…。

カプセル式ドリップコーヒーマシンでコーヒーを抽出
カプセル式ドリップコーヒーマシンでコーヒーを抽出

コーヒーを入れるのは、カプセル式ドリップコーヒーマシン。カプセルを機械に装着し、コーヒーを抽出。その後、注文に応じて、フルーツなどをアレンジして完成。

商品が出てくるところがかわいいと人気のコーヒー
商品が出てくるところがかわいいと人気のコーヒー

SNSでは、商品が出てくるところがかわいいと人気に。値段はブラックコーヒーが一杯80円。フルーツコーヒーは1杯140円。ブラックコーヒーは、カプセル一杯分の値段にしたという。

お客さんは「値段の上に、すごく満足感が感じられるのでとても嬉しい」と話す。

特に人気なのはバナナなどフルーツが入ったコーヒー
特に人気なのはバナナなどフルーツが入ったコーヒー

特に人気は、東南アジアなどで流行しているという、バナナなど、フルーツが入ったコーヒー。

UCCドリップポッド PR担当 西川満美子さん
UCCドリップポッド PR担当 西川満美子さん

UCCドリップポッド PR担当の西川満美子さんは「フルーツコーヒーは、台湾や東南アジアなど、蒸し暑い地域で飲まれているアイスコーヒーで、非常にさっぱりして、口当たりも優しくて飲みやすい。日本も暑いので、フルーツコーヒーに人気が高まっているのでは」という。

猛暑の中、涼しい室内で流行のアイスコーヒーを味わってもらい、新たな需要を掘り起こしたいということだ。