地元の猟友会が報酬をめぐって駆除への協力を辞退した奈井江町で8月3日、犬3頭がクマに襲われた。
クマへの対応は問題なく行われたのだろうか。
標茶町博物館で「OSO18」の特別企画展
長さ15センチもある牙。
この記事の画像(5枚)牛66頭を襲い、2023年に駆除された「OSO18」の実物の牙などを展示する特別企画展が8月3日から標茶町で始まった。
北海道では「OSO18」が駆除されたあとも、各地で体長2メートルクラスの巨大なクマが住宅街などに出没している。
犬の繁殖施設で犬3頭が襲われる
奈井江町では3日、犬の繁殖施設で犬3頭が死んでいるのが見つかった。
3頭とも首に傷があり、高さ1.8メートルの塀にはクマの毛が残され、幅16センチの足跡も見つかったことから、クマに襲われたとみられている。
「(クマが)犬舎に来たというのは初めて。犬を襲いに来るような状況ではなく、エサ目的なのかと思う」(施設の関係者)
ハンターの新体制発足 町民は1人のみ
奈井江町では地元の猟友会が報酬額が少ないなどの理由で5月に協力を辞退したことから、7月に町内外のハンター11人による新たな体制がつくられた。
11人のうち、奈井江町に住んでいるのは代表の北村義行さん1人だけで、ほかは札幌市や当別町などのハンターである。
このうち北村さんを含む4人のハンターが4日出動し、犬が襲われた現場から約6キロ離れた奈井江町内の山林で1頭のクマを駆除した。
体長約1.5メートルのオスで、4歳くらいとみられる。
「(Q:札幌から来るのは時間がかかるが?)居座って犬を殺しているなら分かるが、(クマは)夜中に来て逃げているから(問題ない)。奈井江町民のためにやる」(ハンターの新体制代表 北村義行さん)