108校が参加した全国高等学校野球選手権 静岡大会も残すところ決勝戦だけとなった。夏の甲子園への切符をかけてここまで勝ち上がったのは、26年ぶりの優勝を狙う掛川西と春夏通じて初の聖地を目指す聖隷クリストファーだ。
22年ぶりとなる掛川以西の西部勢決戦
全国高等学校野球選手権 静岡大会を県西部地域の高校が制するのは決して珍しいことではない。
ただ、2023年に浜松開誠館が初優勝を飾るまでは、それは常葉大菊川に限っての話であり、浜松の高校が頂点に立ったのは2002年の興誠(現 浜松学院)以来。この間、浜松も含め掛川以西の高校は、特に中部勢の後塵を拝してきた。
こうした中、今大会で決勝まで勝ち上がったのは掛川西と聖隷クリストファーだ。

掛川以西の県西部勢同士で甲子園の切符を争うのは興誠が優勝した2002年の興誠 対 浜松商までさかのぼる。
26年ぶりの優勝を狙う掛川西は日大三島と対戦した4回戦で9回裏に1死満塁のピンチを迎えるもしのぎ切り3対2で勝利を収めたほか、準決勝でも春の県大会を連覇した加藤学園に2死満塁と長打が出れば同点のピンチを作られたが抑え6対3で勝ち切るなど、ここぞという場面で投手陣が踏ん張りを見せて来た。
一方、ノーシードから勝ち上がり、春夏通じて初の聖地を目指すのが聖隷クリストファーだ。
4回戦では常葉大菊川を相手に8回に1点をあげ同点に追いつくと、続く9回に勝ち越し5対4で勝利したほか、準決勝の静岡戦でも1点ビハインドの9回に2点を奪って逆転勝ちを収めるなど、土壇場での集中力が光る。
静岡の頂点に立つのは掛川西か、それとも聖隷クリストファーか。
静岡大会決勝は7月29日午前10時にプレーボールを迎える。
掛川西のここまでの勝ち上がり
2回戦:掛川西2-1浜松城北工
3回戦:掛川西9-1袋井
4回戦:掛川西3-2日大三島
準々決勝:掛川西13-0駿河総合 ※5回コールド
準決勝:掛川西6-3加藤学園

聖隷クリストファーのここまでの勝ち上がり
1回戦:聖隷クリストファー5-2島田商
2回戦:聖隷クリストファー8-1川根 ※7回コールド
3回戦:聖隷クリストファー15-5焼津水産 ※6回コールド
4回戦:聖隷クリストファー5-4常葉大菊川
準々決勝:聖隷クリストファー4-2知徳
準決勝:聖隷クリストファー3-2静岡

(テレビ静岡)